新型コロナウイルスの状況は、仙台でも感染者数が増え、病院の対応が困窮する事態に迫ってきていることは報道などでご存知だと思います。なんとか3密を避けて感染拡大を皆で抑えていきたいです。その感染予防にはマスクは有効です。マスクの有効性について香港大学でもこのように報告されています。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200404/k10012367821000.html参考にしてください。
しかしマスクは店頭で販売されているのはごくわずかで新しいものはなかなか一般的に手に入らない状況です。歯科医院でも問屋さんにはほとんどなく欠品状態が続いている状態です。我々歯科治療は歯科医師、歯科衛生士が飛沫を受けるリスクが多いためマスク、ゴーグルは必須です。当院のマスクはなんとか今の所ストックはありますが長期戦を考えてやむなく再利用を行っております。ここで私たちの行なっている再利用の方法をご紹介します。
マスクは外すときは表を触らないようにゴム紐を持って外します。テーブルなどにおくときは裏面を下にしておくといいでしょう。
ウイルスの消毒に次亜塩素酸ナトリウムを用います。身近にあるものに台所用漂白剤がこれに相当します(キッチンブリーチは例えばの例です。台所漂白剤であればどれでもいいです。)目安は500mlの水道水に3ml程度漂白剤を入れます。小さい容器に入っているのが漂白剤です。キャップにほんの少しが目安ですね。
マスクはゴムの部分を持ちます。
洗面所の排水口を閉めて水道水で薄めた漂白剤を入れます。そしてマスクを中に入れます。
ここからはゴム手袋をして行ってください。キッチン用手袋で構いません。薄めた漂白剤の中に浸透させ、ある程度しみこんだら裏返します。そして5分くらいそのままつけておきます。
5分たちましたら排水して水道水で軽く濯ぎます。
次にまた洗面台に水道水をためて中性洗剤をほんの少し入れます。
そして優しく洗います。ゴシゴシしないでください。優しく押し洗いをして汚れを浮き立たせるイメージです。ある程度しましたら裏返してまた押し洗いを繰り返します。優しくですよ。
手洗いが終了しましたら洗った中性洗剤は流します。そして流水で軽くマスクの表面に付着した中性石鹸を流し、洗面台に水道水をためてマスクを軽く押して濯ぎます。
洗剤のすすぎが終了しましたら、再度漂白剤を希釈して洗面台に入れてその中にマスクを入れます。5分くらいまたつけておいてください。終わりましたらはじめは流水で軽く流し、次に洗面台に水道水をためてその中で軽く押し洗いをして漂白剤を除去します。最後に軽く流水で流します。
そして次が一番のポイントです。タオルをテーブルにおきます。そのタオルの上にマスクをおき、そしてその上にタオルをかけて挟み込み上から押します。ここで形を整えます。ここを丁寧にしてあげるといい感じで再利用ができます。
そうしましたら洗濯干しハンガーに吊るして乾燥してください。
乾燥しましたら、重たい本などを重石にして最終的な形を整えます。アイロンなども使ってみましたが繊維が潰れてしまい上手くいきませんでした。1日くらい重石を置いたら再利用のマスクが出来上がりです。
わかりやすいように1枚で進めておりますが、3枚くらいは同時に行っていいと思います。この新型ウイルス感染拡大による混乱状態は今後どのようになるかは予測できません。長期戦になることを想定して皆協力して慎重に対応していきましょう。少し手間はかかりますがこのようなマスクの再利用は有益であると思います。何もしないでマスクを使い回しすることは大変リスクが高いと思います。どうかご参考にしていただければ幸いです。