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口・健康・食・旅、歯科医のひとりごと

X線検査

病院に行くと何の病気かを調べるためにX線検査をする機会はあるかと思います。歯科医院でもX線検査は行われます。何枚かとると体に大丈夫ですかと質問を受けることがございます。今回は簡単にX線についてお話ししたいと思います。

よく放射能という言葉を聞きます。放射線と放射能ってどこが違うのでしょうか。これを説明するのに電球を使うとわかりやすかもしれません。放射線とはこの電球から出ている光を示しています。いわゆる光線です。では放射能とは何でしょうか。放射能とは電球に例えると電球が電気を出す働きを示しています。そしてこの電球そのものが放射性物質になります。よく原子力発電所の事故などで「放射能を浴びる」と使われることがありますがこの使い方は間違っていることがこれでわかると思います。

放射線は普段の暮らしでいろいろなところで浴びています。太陽からの宇宙線や大地や樹木からも微量ですが出ています。世界の平均で年間2.4ミリシーベルト(mSV)くらい浴びています。またパソコンや携帯電話、テレビなどからも電磁波として微量に出ています。環境問題で話題になりますが地球の周りのオゾン層が破壊されると宇宙線(放射線)が強くなってしまうのですね。

歯科用のX線写真を10枚撮影すると患者さんが受けるX線の量は0.29ミリシーベルト(mSv)となります。この値から体に影響のある撮影数を計算して行くと、1年に20枚撮影するとして8,500年かかるという計算になります。歯科用のX線写真を17万枚撮影する分に相当します。普段の診療の撮影ではご心配いりません。

歯科用のX線検査は原因を診断するのに大変重要な検査です。ご安心して受けられてください。よろしくお願いします。

本文とは関係ありませんが、去年の暮れに行った新潟市です。とても綺麗な街です。

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この記事を書いた人

柏崎 潤

柏崎 潤(旭ヶ丘ジュン歯科 )

歯科医師
美味しく食べること、体とお口の健康から地域歯科医療に努める
睡眠時無呼吸症候群の治療にも携わる

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