我が家の初詣はいつも仙台東照宮である。家から近いのが一番の理由かもしれない。塩釜神社や大崎八幡神社のように大渋滞にならないのも良い。花崗岩作りの綺麗な石鳥居をくぐり、表参道の49段の石段を登っていく。唐様、和様折衷の重厚な随身門を通り抜け手水舎で清める。本殿でのお参り。そしてお札を頂き、おみくじを引く。毎年同じことの繰り返しであるがなぜか初詣はいつも新鮮な気持ちでお参りができるような気がする。仙台東照宮は徳川家康公が御祭神で2代目藩主伊達忠宗公が作り上げた神社で、350年の時を見守りつずけている場所であるからこそ自然に心が落ち着くのかもしれない。
なぜか数十年きているのに今年は初めて徳川家康の御遺訓なるものが目に入った。
人の一生は重荷を負ひて遠き道をゆくが如し急ぐべからず
不自由を常とおもへば不足なし
心に望おこらば困窮したる時に思ひ出すべし
堪忍は無事長久の基(もとい)
いかりは敵とおもへ
勝事ばかり知てまくる事を知らざれば
害其身(がいそのみ)にいたる
おのれを責て人をせむるな
及ばざるは過ぎたるよりまされり
これは神様の声かもしれない。静穏な心で新しい年を謙虚に進んで行きたいと思う。ちなみにおみくじは小吉であった。