巷で徐々に話題になっている、「仙台セリ鍋を頼んだら銅製の鍋が出てきた」というアレ。10年後、50年後、いや100年後にも続く「仙台の食文化」の歴史に、新たな一ページを加えることになるかもしれません。
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12月25日 仙台市
【歴史を作る者達】
「将来いかなる製品やプロセスが必要になるかを予測しても意味はない。しかし、製品やプロセスについて、いかなるビジョンを実現するかを決意し、そのようなビジョンの上に、今日とは違う事業を築くことは可能である」
(「創造する経営者」、ピーター・ドラッカー)
machicoにタゼンさんの「仙臺銅壺・せり鍋」の紹介が掲載されるなど。
https://machico.mu/special/detail/1723
(引用)
せんだいタウン情報machico
12月25日 11:05 ·
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仙台の食と伝統文化を伝える 仙台せり鍋の専用銅製鍋 「仙臺銅壺・せり鍋」誕生
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仙台・宮城の特産品「仙台せり」。まさに今が旬の野菜で、根っこまで食べる「せり鍋」は、冬の仙台名物として全国的にも広く知られるようになりました。
そんなせり鍋を通して仙台の魅力を発信しようと、創業425年を迎える「株式会社タゼン」が日本初のせり鍋専用鍋を開発しました。青菜と相性が良い「銅」で作られた鍋には、400年以上前から続く仙台の銅細工の歴史と技が隠されています。(後略)
(引用終わり)
本商品は単なる「プロダクト開発」ではなくて、「ビジネスモデル」を構築するという観点で開発された、まさに「商材」。
しかもそれは、仙台エリアに「セリ鍋文化を補完し、より強固にして定着させる」という、相当に「ビジョナリー」な取り組みでもありました。
仙台でセリ鍋を注文すると、やがて仙台人にとっては当然のごとく、それが銅の鍋で提供され、それを目の前に食される風景が定着することが、理想であり目標。
この非常に精密に仕組まれた歴史のスタートは、行政でも広告代理店でも、それどころか製造している会社ですらなく、まさに「歴史をつくるのは一人ひとりの働く人間だ」というピーター・ドラッカーの有名な格言を体現したかのようだな、などと、そのプロセスの一部始終を目撃した観察者型MBAホルダーのカサマは思うのでした。