弊社、ただいま事務総長が育休中であるため、こういうデータ整理とか一つ一つの確認とかまで、カサマが夜な夜なやっているですよ。
もちろん、外注すればいいわけで、実際半分は外注したものの某FUKKOH-TYOの予算が限られうわなにをするくぁwせdrftgyふじこlp
2018年1月16日 仙台
【飲食戦争】
突然、カサマはタイピングの指を止めた。目の前の純白のスプレッドシートが「閉店」で赤く染まっていた・・・!
「これを見ろ、赤い表、赤い表だ・・・」
カサマは訥々と言った。
「赤い表・・・これが現代の飲食店戦争なのだ・・・。」
平成の元号より三十年来、毎年純白のスプレッドシートに烈士の名前が赤く染まり、IDだけ残し行が削除される。その行が再び赤く染まることはないのだった。
(赤表 出兵飲食実録第15章 「ふたたび最前線で」(2018,著カサマ))
というわけで、某地域の飲食店のCRM用の名簿調整(数百件・・・)をしているわけですが(誰か代わって・・・)、一軒一軒ネットで調べて驚いたのが、一年半前の名簿ですら、20%近くが閉店・・・!
いくら出店も多いと言っても、これでは・・・。
鬼軍曹「部隊の30%損耗は全滅判定だ!このままではこの街の飲食業界は数年で壊滅(5割損耗)しちまう!」
起業支援とかやっていると、飲食店開業、とりわけカフェ開業が一番難易度が高いと肌で感じます。
飲食店閉店の現場は何個か見てきていて、あまりに悲劇。あれほどの悲劇がこれだけの頻度で起こるのは、やはりおかしい。
そろそろ開業率より廃業率への注目する時代に移行しなければならないかもですなぁ。。
<補足>
1月のFacebook投稿で一番「いいね!」をいただいた記事。
誰も朝鮮戦争を取り扱った葉雨蒙の傑作ドキュメンタリー戦記小説、『黒雪 出兵朝鮮紀実』(中国語、1989年)のパクリもといオマージュだとは気づかないのはともかく、この「廃業率」に対する危機感は、震災後2年程度経った頃に非常に覚え、河北新報にこんな投稿記事を載せて頂いたですよ。(クリックして拡大して読めます)
この時、仙台を「起業の街」にしようという流れが盛り上がっており、そこに水は差さないような慎重な表現で書いたところに、裏に隠れている当時の危機が感じられます。
カサマも一応、創業メンバーであるところの企業経営陣の端くれでありますが、一方でおそらく仙台で初めて、国内最高水準の経営者養成の正規軍訓練課程を受けているにもかかわらず、創業と会社経営は至難の業。
創業当初から(つい最近まで)資金繰りを考えて夜も寝られないぐらい緊張し、仕方ないので夜な夜な仕事をするぐらいプレッシャーなわけです。
現代の極めて複雑化・高度化し、しかも優勢なる海外事業体とのグローバルな戦いを最初から強いられる商業の世界では、「たかが飲食店」などとは決して言えないような、気合いだけでは何とかならない数字とロジックで支配された世界があるわけです。
そうした背景を鑑みるに、被災地最大の都市の復興の特徴として、どうせ福岡には開業率では勝てそうにないのだから、ここで「起業の街=開業数が多い」ではなく、「起業の街=仙台で起業すると廃業しにくい街」のような逆転の発想で、きめ細かい支援のエコシステムが構築されることを祈るばかりの、たまにはまじめなブログを書くある日のカサマなのでした。