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マクロの眼

プロジェクトエンジニアを僭称(?)中

2018年3月のアーカイブ

弊社、ただいま事務総長育休中であるため、こういうデータ整理とか一つ一つの確認とかまで、カサマが夜な夜なやっているですよ。
もちろん、外注すればいいわけで、実際半分は外注したものの某FUKKOH-TYOの予算が限られうわなにをするくぁwせdrftgyふじこlp

2018年1月16日 仙台
【飲食戦争】
突然、カサマはタイピングの指を止めた。目の前の純白のスプレッドシートが「閉店」で赤く染まっていた・・・!
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「これを見ろ、赤い表、赤い表だ・・・
カサマは訥々と言った。
「赤い表・・・これが現代の飲食店戦争なのだ・・・。」

平成の元号より三十年来、毎年純白のスプレッドシートに烈士の名前が赤く染まり、IDだけ残し行が削除される。その行が再び赤く染まることはないのだった。
(赤表 出兵飲食実録第15章 「ふたたび最前線で」(2018,著カサマ))

というわけで、某地域の飲食店のCRM用の名簿調整(百件・・・)をしているわけですが(誰か代わって・・・)、一軒一軒ネットで調べて驚いたのが、一年半前の名簿ですら、20%近くが閉店・・・!
いくら出店も多いと言っても、これでは・・・。

鬼軍曹「部隊の30%損耗は全滅判定だ!このままではこの街の飲食業界は数年で壊滅(5割損耗)しちまう!」

起業支援とかやっていると、飲食店開業、とりわけカフェ開業が一番難易度が高いと肌で感じます。
飲食店閉店の現場は何個か見てきていて、あまりに悲劇あれほどの悲劇がこれだけの頻度で起こるのは、やはりかしい。

そろそろ開業率より廃業率への注目する時代に移行しなければならないかもですなぁ。。


<補足>

1月のFacebook投稿で一番「いいね!」をいただいた記事。
誰も朝鮮戦争を取り扱った葉雨蒙の傑作ドキュメンタリー戦記小説、『黒雪 出兵朝鮮紀実』(中国語、1989年)のパクリもといオマージュだとは気づかないのはともかく、この「廃業率」に対する危機感は、震災後2年程度経った頃に非常に覚え、河北新報にこんな投稿記事を載せて頂いたですよ。(クリックして拡大して読めます)
河北投稿20140223廃業予防.jpg


この時、仙台を「起業の街」にしようという流れが盛り上がっており、そこに水は差さないような慎重な表現で書いたところに、裏に隠れている当時の危機が感じられます。


カサマも一応、創業メンバーであるところの企業経営陣の端くれでありますが、一方でおそらく仙台で初めて、国内最高水準の経営者養成の正規軍訓練課程を受けているにもかかわらず、創業と会社経営は至難の業
創業当初から(つい最近まで)資金繰りを考えて夜も寝られないぐらい緊張し、仕方ないので夜な夜な仕事をするぐらいプレッシャーなわけです。


現代の極めて複雑化・高度化し、しかも優勢なる海外事業体とのグローバルな戦いを最初から強いられる商業の世界では、「たかが飲食店」などとは決して言えないような、気合いだけでは何とかならない数字とロジックで支配された世界があるわけです。
そうした背景を鑑みるに、被災地最大の都市復興の特徴として、どうせ福岡には開業率では勝てそうにないのだから、ここで「起業の街=開業数が多い」ではなく、「起業の街=仙台で起業すると廃業しにくい街」のような逆転の発想で、きめ細かい支援のエコシステムが構築されることを祈るばかりの、たまにはまじめなブログを書くある日のカサマなのでした。

何でもかんでも「伊達な」と付けたがるセンダイジン。

もちろんカサマも清く正しいセンダイジンなので、カーシェアにも伊達って付けるですよ。

2018年1月4日

icscaでカーシェア行くスカ】

案外知られていませんが、タイムズカーシェアはicscaと連携できるんですね。
開錠キーになるだけでなく、地下鉄乗った直後に利用すると15分206円分が割引に。

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ところで、この「レール&カーシェア」の割引サービスはなかなか未来を感じさせますが、なんと新井駅の周辺カーシェアしか使えない。

icscaレール&カーシェア

今回のように河原町駅のカーシェアを使っても対象にならない。
特に南北線沿線にはシェアカーが多数あるのに。何故こんな中途半端な、と思いましたが、多分予算が東西線活性化の一環だからかなぁ、と邪推した次第。

仙台地下鉄はパーク&ライドやキス&ライド駐輪場完備、そしてカーシェアとの連携など、わりと先進的な取り組みが多いのですが、この件は少々残念。。。

捕捉>

センダイジンに珍しく、車を所持していないカサマ。仙台最狂のワーキングプアを僭称するカサマは、車など買う余地などはありません。

以前、一回りほど上の世代に真顔で「車ぐらい持っていないと、オトナとは言えない。カーシェアとか貧乏くさくないか?」ということを哀れみを込められて言われ、車よりも先に船舶免許を取得したカサマはそういった価値観が本気でなく面食らったことがありますが、クルマにそれほど興味も無く、どうせGT-R以外は軽自動車もクラウンも同じだとジェレミー・チャールズ・ロバート・クラークソンがトップギアで教えてくれたし。

だいたい、300km程度だったら自転車でも行けるし。

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仙台から牛久大仏を見にチャリンコで357km走ったときの様子(2017年5月)

それはさておき、仙台で急速に広まったカーシェア。

東京のように鉄軌道が発達し、駐車場の問題を含め道路が飽和しているた大都会ではレンタカーの代わりに週末ぐらいしか使い道がなく、逆にクルマが足代わりの都市郊外や郡部では移動手段として日常的に使うのは現実的ではなく。どうも札仙広福のような人口100万人から200万人ぐらいの都市規模の街で、特に威力を発揮するように思えます。

カーシェア.jpgシェアステーションだらけの仙台。

事実、カサマのオフィスのすぐ隣のタームズパーキングには6台のシェアリングカーがあって、まるで社用車のように活用しています。半径200m以内に30台ほどのシェアリングカーがあるにも関わらず、仙台都心でのカーシェアのビジネス用途の需要は高いらしく、当日ではほぼ日中予約は不可能。日中の稼働率を考えると、カーシェアの成否はビジネス利用にありそうです。もっとも最近では中心部マンションにもタイムズシェアカーが置かれ、マンション住民のシェアリングの機能も有しているようですが。

そういえば仙台の誇る自転車のシェアシステム、DATE BIKEもicsca連携が可能。

ある意味で仙台は、その中途半端な大きさ故に世界的に進行する「シェアリング・エコノミー」実験都市・最先端都市になれるポテンシャルがあり。電気自動車や自動運転などの技術革新は大変素晴らしいですが、むしろそうした工学的なイノベーションよりも、自動車が基本的に共有物になるビジネスモデルのイノベーションの方が行き着く先にありそうな予感があります。

将来、自動車の所有の方が例外になった世界で、仙台は何かの足跡を残せるだろうか?それは、案外青葉山の帝国大学の研究とかより、icscaを軸にしたシェアリングエコノミーのエコシステム構築の方が、壮大な社会実験として足跡を残せそうだ、その構想力が市民に求めれているんだ、などと不肖カサマは法定速度時速50kmで八木山の坂を自転車で下りつつ、思考するであります。

この記事を書いた人

笠間 建

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