地域活動ッ!
かつてバブルによる日本国の絶頂期に青春時代を過ごしたカサマ。常に街にはしばしも休まず槌打つ響きこだまし、広大で美しい森林公園。
しかし21世紀に突入しそんな記憶は色あせ、森林公園のドウダンツツジが3mの高さになるまで異常繁殖し、公園を始めとした都市インフラが腐海の闇に覆われようとしているジモトに心を痛め、小学校の同窓会の幹事連中中心に、浄化作戦を発動したですよ。
シュワの墓所は
わたし達が
永久にとざします
2016年6月19日
【オペレーション"ナウシカ"】
昨日、南中山の「近隣公園」にて、伸びすぎた樹木の剪定と、ベンチのペンキ塗りを「勝手」に敢行する浄化作戦、通称「オペレーション"ナウシカ"」を発動するなど。
浄化作業は、世界の秩序を回復した感があり、意外に楽しい。
本件についてH.T 氏よりコメント。
「だか公園は浄化できても、人の心までは浄化できぬ・・・。」
ところで「勝手」といっても、区役所公園課より、機材や燃料のサポートを受け実施。
この「近隣公園」なる身も蓋もない名前の広大な公園も開設から30年が経ち、そこで遊ぶ子供達もほとんどおらず。
近年の財政難や縮小社会の影響で、ほとんどメンテナンスもされず放置、ジャングル状態に。
区の担当者曰く
「この公園にまともに手を入れると、区の公園課の年間予算の半分かかってしまいます。。。」
という状況。
そんな感じなので、今回の小学校の同窓会の会合をベースにした、公園メンテの住民自発の取り組みは、副区長さんなどからも注目されているとか。
今後、この国の過去の最盛期に建造された様々な「オーバースペック遺産」の維持に、我々は頭を悩まし、こうして時には自ら汗を流すこともある、そんな世代なのだな、我々は。などと思いつつ、高さ3mにまで異常成長したドウダンツツジを、大胆に半分の高さに伐採する、ある休日のカサマなのでした。
<補足>
高さ3mまで異常繁殖したドウダンツツジ。
バッサリ切ってもまだ2m近くあり、全部やろうとしたとてもこの人数では間に合わぬ・・・。
ところでT.K氏が「だか公園は浄化できても、人の心までは浄化できぬ・・・。」とつぶやき、突然公園の整備を始めたのには背景があり、その1ヶ月前、同窓会で公園に桜の木を植えた所、10本全部盗難。
しかも、区の「養生中」の立て札があっても、周りの植物には一切目もくれず、全く無視で桜の木を盗みやがります。
なるほど、人の心はここまで堕ちたかと嘆きながらも、「ならばこうした邪悪になってしまった公園の環境そのものをまず浄化し、その後に木を植えるしか無い」ということで、NY市長ルドルフ・
「この世に悪があるとすれば、それは人の心だ。」(エドワード・D・モリスン)
「こんなに世界は美しいのに、こんなに世界は輝いているのに」(風の谷の族長 ジルの子ナウシカ)
それはともかく、かつてメンテナンスや維持などという発想が全く無く、とにかく巨大で広大なものを作り続けようとしたイケイケドンドンの古代センダイジンたち。
その様子を、風の谷のナウシカと天空の城ラピュタで文明と自然の共生を幼少より学んだ我々は、当時から子供心に「大丈夫かよ・・・」と思っていた所、四半世紀たって21世紀になってみると案の定大丈夫でなかったのでした。
かつてのバビロニアやローマ、テオティワカン、長安などの偉大なる都市は、膨れ上がった人口とインフラの整備(主に水の問題)そして維持のコスト負担ができずに破綻し、歴史の中に埋没したとも言われております。なるほど、こうやって「わたしたちの仙台市」(1980年代の小学3年生の社会の副読本の題名)も、古代文明よろしく滅亡の途をたどっているのを、その衰退のまっただ中でもがき苦しみながら実感するわけであります。
しかし、これを「負の遺産」にはさせぬ。
これほどまでに科学文明が発達した現代。事実、実はこのFacebook記事の投稿により、「今度は自分も参加したい」という意思表明をした同級生が生まれたりしました。そこにヒントがあるように思える。
様々な制度的、予算的措置よりも、もしかしたらバーチャルなインフラを通して拡散される「共感」だとか、実は小学校や中学校などの同級生という異様に狭いが深いネットワークの補完が、全く新しい人間同士の感情の流通インフラとなって衰退を防げるやも知れぬ。
よし、これをひとまず「人類補完計画」と呼ぼう。
・・・あれ、どこかで聞いことがあるような。