まずは一センダイジンとして、12月15日の配電盤火災による、週末をまたいだ1週間のページェント中止について、遠方から楽しみに来仙された皆様にお詫び申し上げます。
AC-DCコンバータのショートによる火災という、電気機器の根本をなす基本トラブルについては、メーカーには猛省を求めたいところです。
一方、即座に伊達武将隊などの追加イベントやケヤキライトアップ作戦を柔軟に編成した関係各位、また時間を惜しんで2700個にも及ぶすべてのコンバータを確認し、わずか4日間でこれのほとんどを調達・交換(よく在庫をかき集めたものです)というロジスティクス的には離れ業を行った現場の皆様お疲れ様でした。
完全再開まで時間がかかったとの批判もあるようですが、「断固として慎重な姿勢を一貫」した実行委員会の判断は、今回のクライシスマネジメントとしては、やや情報発信が遅れがちだった点を差っ引いても、常識的で理にかなったものだったと思います。
一方、別の面で興味深い側面が見えました。
今回急きょ行ったケヤキライティングは、フィンランドでライティングを学んだ照明デザイナーの梅田かおりさんが担当されたようです。
フィンランドから召還した「本物のサンタ」を含め、今回の危機に際して、極東地域でなぜか特異的にフィンランド人脈が強い仙台の特徴が出た感があります。
ちなみに、今回のサンタ召還にあたり、日本の子ども達からサンタクロース協会なる結社(?)経由で、サンタに4万6千通あまりの手紙が送られたそうです。
そのうち、宮城県の子供たちが67%以上を占めて、ぶっちぎりでサンタ召還を実現したとか。
以前「仙台フィンランド健康福祉センタープロジェクト」に携わっていた者としては、そんなサンタ好きが高じて3万1千通も送ってしまう小さな市民の皆さんの漢気(おとこぎ)に乾杯です。
余談ですが、カサマは以前このサンタさんと話したことがあります。
ただでさえ
「ヘイ!今日スオミ(フィンランド人)を見かけたぜ!だからきっと今日は良いこと有りそうだ、HAHAHA!」
という四つ葉のクローバーのようなジョークが欧州にはあるほど不思議な存在感を持つ少数民族のフィンランド人(人口は約500万人と、北海道並み)の、しかもサンタ氏と直に話したのです。
きっとカサマは、一生良いことが続くに違いないかもしれないような気がしないでもありません。
その経験から冷静かつ論理的に導き出した答えを言わせて頂くと、彼は本物です。
サンタは実在しているのですよ、全国の夢を忘れた大人の諸君。
そんなわけで、本来は前回の続きで、もうほとんどの市民が忘れかけているこのイベントの驚くべき意味と、コンバータのショートよりももっと深刻な課題を書こうと思っていたのですが、忘年会のお酒続きで微妙に頭がもうろうとしているので、これは次回と言うことで。