団子が空を飛ぶのです。いやはや、最初に考えた人はスゴイですね。
岩手県一関市の観光スポットに「厳美渓(げんびけい)」があります。栗駒山を水源とする磐井川は、美しいエメラルドグリーン。今回はちょうど桜の美しい時期でもあり、空の蒼、水の碧、花の桜色と、来訪者を様々な色が歓迎してくれました。
「花より団子」とはよく言ったものです。この美しい風景を見ながらも、来訪者のほとんどが「空飛ぶ団子」を目当てに川沿いの東屋に集まります。川沿いには岩があるだけで、団子屋さんは川の向こう側にあり、川のこちら側の東屋と団子屋さんを、カゴが飛んで往復する仕組みです。(左側の写真の真ん中くらいに、茶色いカゴが写っているのがわかりますか?)
手順はこんな感じです。 1.東屋にある木製の板を木槌でかんかんと打ちます⇒ 2.団子屋さんからカゴがひゅーんと飛んできます⇒ 3.お金をカゴにいれます ⇒4.木槌でかんかんと打ちます ⇒5.カゴが再びひゅーんと飛んでいきます⇒6.しばらく待つと、お団子とお茶がカゴに入ってひゅーんと飛んできます
お団子は、一折400円(あんこ・ごま・みたらしの3本入り)なので、カゴにいくら入っているかで、その数のお団子が飛んできます。やわらかなお団子を、川沿いの岩に座ってぱくぱく食べるのはおつなものです。
それにしても、あの「ひゅーん」と飛んでくるカゴの中で、お茶の紙コップが倒れないのはすごいなーと思います。一関に行ったら、ぜひ、「かんかん」して「ひゅーん」「ぱくぱく」を体験してみてください。
厳美渓(一関市のサイトから) http://www.city.ichinoseki.iwate.jp/index.cfm/6,4270,112,95,html
お団子の郭公屋 http://tabelog.com/iwate/A0303/A030301/3000681/