去る3月9日せんだいメディアテーク7階スタジオシアターにて、弊社主催のキャリア教育シンポジウムが開催されました。キャリア教育とは小学生から大学生までを対象に、将来社会の中で自立して生きていける力を養う教育プログラムのことです。まだまだ就職対策的なものを連想する方も多いのですが、それは全体のプログラムの一部であり、経済産業省によれば、「社会人基礎力」といって大きく3つのチカラを育成することが重要と定義されています。すなわち「考え抜く力」「チームで働く力」「前に踏み出す力」の3つです。仙台市では、キャリア教育ということばをもっと教育現場でも受け入れられやすいことばにしようと、「仙台自分づくり教育」というネーミングに変えて、教育施策の3本柱のひとつとして、非常に力を入れています。
今回のシンポジウムでは、自分づくり教育の先進校である榴岡小学校の久能校長先生に基調講演をいただきました。榴岡地区は本当に「地域で学校を支える」活動が盛んであり、子どもたちが地域の企業やお店に「弟子入り体験」をしたりして、受け入れ態勢が非常に整っています。学校としての理念もしっかりしており、一時の思いつきで自分づくり教育をおこなっているのではないということが伝わってきました。本当に素晴らしい取り組みでした。
次のパネルディスカッションは、仙台市教育委員会の野澤次長の素晴らしいコーディネートで、西山中学校の新妻先生、わが母校五城中学校の佐藤校長先生、そして2年間実施してきたキャリア教育コーディネーター育成講座の受講生である高田さんの4人で行われました。キャリア教育の難しいところは、学校の中だけで完結するプログラムではないところです。地域の様々な協力をいただかないと、実践が出来ません。その際に「コーディネーター」と呼ばれる人材が必要になってきますが、学校の中と外をつなぐ人材をどう育て、どう連携していくべきか、その際の課題は?など活発な意見交換が行われました。
次年度以降もこういった取り組みを続けてまいりますので、ご興味のある方は是非お声掛けください。