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印刷の歴史(1)

グーテンベルグ.jpg

久しぶりの登場で申し訳ありませんでした。この辺で少し気合を入れなおしたいと思いますので、よろしくお願いします。
私どもの商売の原点に立ち戻り、印刷が世界の宗教、経済、文化、教育などに果たしてきた役割を整理していきたいと思いますので、しばしお付き合いくださいませ。
活版印刷技術は15世紀にマインツの金属加工職人であったヨハネス・グーテンベルグによって確立されました。それまでも石版や木版に文字を彫って紙に転写する方法で版画的な印刷は存在していましたが、文字を鉛で鋳造し、それを組み合わせて版を作るという活版技術はグーテンベルグによって発明されました。最初の印刷機はワインを作るために葡萄を搾る搾り機を改造して作ったと言われています(写真)。
彼によって最初に印刷されたものは、聖書(42行聖書と呼ばれ、日本では確か慶応大学が所蔵していたような気がします)です。グーテンベルクが発明した活版印刷技術は急速に普及し、ニュースや書籍の流通速度を劇的に速めました。活版印刷技術と火薬と羅針盤はルネサンスの三大発明と言われ、印刷技術によってルネサンスの拡大につながりました。そして科学革命の土台を作ったと言われています。キリスト教が世界中に広がったのも、当時力を持っていたスペインやポルトガルなどの植民地政策(この辺も、火薬や羅針盤との相乗効果があったのも事実です)と聖書の大量複製が時代的にリンクしたことも大きな影響としてあったのです。
以前アメリカのタイムという雑誌で、過去1000年の間で最も人類の発展に貢献した人物は?というアンケートを取ったところ、最も高い評価を受けたのがグーテンベルグだったという記事を読みました。印刷を生業とするものとして、この評価は非常にうれしいものがありますね。

この記事を書いた人

針生 英一

針生 英一(ハリウコミュニケーションズ株式会社)

地域活性化仕掛人。
企業セクターのみならず、行政セクターやNPOセクターとの幅広い連携を通じて、新たな地域の枠組みづくりを手がける。

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