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小さなギモン調べてみました!

建築・不動産から言葉のトリビアまで、仕事の中で見聞きした小さなギモンを調べて報告していきます。

2016年6月のアーカイブ

IMG_3286.JPGのサムネイル画像昨日、マチアルキで若林区内の神社を巡ってきました。

住宅街の中にある小さな神社を巡って、
神社名からそこに祀られているカミサマを推察したり、
そのカミサマの神話内での所業をナナメから読んで、
割と人間臭い一面を感じたり、という、
相当にマニアックなマチアルキだったのですが、
その中で、「箱石神社」という神社にも立ち寄りました。
(上の写真は「白鳥神社」です。)

箱石神社は、政宗が仙台の街づくりの中で、
旧桃生郡成田村(現在の石巻市成田)出身の足軽たちをこの付近に住まわせたので、
その足軽たちが自分たちの郷土にあった「箱石神社」を分社して建てたと伝わっています。

その後、付近の神社などが合祀され、
現在の祭神は「箱石稲荷大明神」と、「稲荷神」になっていますが、
この「箱石」という名前が非常に気になりまして、
元々石巻にあった方の「箱石神社」も同じ祭神なのかと思い調べましたら、
高龗神(たかおかみのかみ)というカミサマが祭神になっていました。


このカミサマは、有名なところでは、京都の貴船神社に祀られているカミサマで、
文字の中に「龍」が入っている通り、水の神様とされています。

実際、石巻の「箱石神社」も北上川のそばにあり、
蝦夷に倒された朝廷の使者が龍になって洪水を起こしたので
祀ったという話も残されているそうです。


また、新潟にある「石船(イワフネ)神社」という神社にも「高龗神」が祀られています。
こちらの神社では、石の船に乗ってきた旅人が不思議な力を発揮したという話があるそうです。


貴船神社でも石の船に乗った神様が貴船川をさかのぼってきて、
この地にたどり着いたという話があるようです。

そういえば、天孫降臨した邇邇芸命(ニニギノミコト)も、
「天磐船」(あまのいわふね)に乗ってきたよなぁ。


実は、海外でもスペインなどで、「海の向こうから『石の船』に乗って、聖人がやってきた」という伝承があるそうで、「石の船」の乗ってくるのは、少なくとも普通の人では無い事になっています。

「箱石神社」の「箱石」も、形状的にはなんとなく「石の船」を想像させますよね。

要するに、この「高龗神」と言うのは、
水の神様で、龍神で、「石の船」と関係があるところに登場し、
そういった伝説のある神社に祀られていることが多いようです。


物理的に「石」で「船」が作れないわけではないですが、
古代において「石の船」というのは、少なくとも材質が当時一般的であった「木」ではない、
しかも固い材質のものであったという想像はつきます。


古代に、石=特別な材質でできた船で、他所からやってきて、
不思議な力を発揮する、普通でない人
・・・・
もう、私の頭の中では「UFO」に乗った宇宙人しか出てきませんよ、これは。


「高龗神」は、日本書紀や古事記でも、出自が結構あいまいな神様でもあり、
「たかおかみ」というのがそもそも「高いところから見下ろす」という意味もあるそうなので、
これはもう・・・・。


「箱石神社」という神社名から、こんな妄想を膨らませるのが、
個人的には非常に楽しいのですが、
まぁしかし、学術的ではないよなぁ、とも思う、今日この頃です。



下の写真は、若林区にある「箱石神社」の境内裏手の隅にある、謎の「箱石」

これが何なのか、どなたか知っている方がいましたら、ぜひ教えてください。

IMG_3293.JPG

前回の記事にも書きましたが、明日6月3日(土)と4日(日)に
地下鉄東西線「国際センター駅」北側の「青葉山交流広場」にて

『全国餃子祭り in 仙台』

が、開催されます。
全国から集まった色々な餃子が食べられるチャンス。

お得な前売りは既に完売という人気ぶりらしいですが、
お時間があれば、是非どうぞ。

詳しくは、HP を見てください。

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で、唐突に思った事。

「餃子」って、知らなければ読めないよなぁ。

いや、世間的な常識とか、ちゃんとした教育とかの中で普通は覚えるものですけど、
文字としては「当て字」っぽいカンジがしますよね。

何回か前の「餃子。」という記事で、字義や発音の件は調べはしましたけど、
それはそれとして、フト思ったわけです。

その昔、かの「みうらじゅん」さんがとある雑誌で「変読」(へんどく)というのをやっていまして、
文字をわざと誤植したり読み間違えたりすることを面白がるコーナーだったのですが、
わざとではなくても、素で、
読み間違えたり、無理やりの読み方をずっと信じていたりすることってありますよね。

そういえば「糸井重里」さんも「読みまつがい」っていう本を出していたし。

昔聞いた、そんなパターンのヤツをいくつか思い出したので、少しご紹介。



・焼売 = ヤキウリ
→私が社会人になったばかりの頃、同僚にいたんですよ、こう読んだ人が。
 中華料理屋で何を食べるかメニューを見ていた時に、
 「テンツドン と ヤキウリ にする!」って注文したんですよ、ヤツは。
 ええ、もちろん「テンツドン」は「天津丼」の事ですが。


・椿山荘 = ツバキ サンソウ
→これも上記と同じヤツが言ってました。
 間違いとは言い切れませんが、東京都文京区にある結婚式等でも知られる宴会施設の方なので、
 会社で「社長はどこにお出かけしたの?」と聞いて「ツバキサンソウです」と答えられた時の
 目が点になった自分が未だに忘れられません。
 「チンザンソウ だよね」と教えてあげましたが。


・極論 = ゴクロン
→「極」はアリがちですよね。「月極」も「ゲッキョク」って読む人いるし。
 多分会話の中で言ってしまっても、周りの人がそのままスルーしてあげて、
 本人はずっと気づかないまま信じている、ってパターンになっちゃうんでしょうね。


・伊達政宗 = イタチ セイシュウ
→これ、ずっと前にこのブログで書いたなぁ。
 でも本当にいるんですよ、こう読む人が。
 「セイシュウ」って読み方が、なんとなく昔の人の名前ぽくって、自然なんでしょうか。


・布袋寅泰 = ヌノブクロ トラヤス
→たぶん「変読」のコーナーに出ていました。妙に印象に残っています。
 おそらく、結構自然にこう読めてしまうからかもしれません。
 確か「宍戸錠」を「アナド カギ」ってのもあったなぁ。


・琴線 = コトセン
→私、一時期、一応、音楽をやっていたのですが、その時の仲間とコンサートに行った際、
 「今の演奏、俺のコトセンに触れたぜ!」って言い放たれ、
 気づくのにちょっと時間がかかりました。


・日暮里 = ヒグレザト
→地名はしょうがないですよね。知らなきゃ読めない。
 ただ、これは自然に読めちゃうところが鬼門なんでしょう。
 仙台以外の人に「愛子」を読ませたら「アイコ」って言っちゃうでしょうし。


・マイザ = 前田、舞座、マイザー
→読み間違いではないんですけど、電話で良くまちがえられます。
 「舞座」はなんだか劇団みたいですよね。


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・・・今回、いつにもまして内容の無いブログでスイマセン。

ともかく、当組合でも協賛しているので、「全国餃子祭り」へのご参加をよろしくお願いします。全国餃子祭りin仙台.jpg



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