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四方山雑記帳

東北・宮城・仙台マーケットの小ネタ小ばなし

2020年11月のアーカイブ

もくもく、とはまさにこの事。

ハウルよろしく煙突から、何ともソウルスモークな匂いを漂わせ
余りに熱い平釜で、半袖姿の職人が黙々と薪をくべ、
竈の中は真っ赤にパチパチ燃えています。

のだ塩工房は、
震災で流失後、三陸眺望の少し小高い丘に居を移し
心機一転、藩政時代から伝わる古式製法に戻して再開。

つまりは、いい海水を、ただただ煮詰めていくだけです。
つまり、煮詰まるまで人の手で火を加減しながら仕上げる訳ですね。
そうです。ただの薪ではダメです。南部赤松の間伐材でないと炊きあがりません。

雪のような塩。
すっと、ひんやりしたほのしょっぱさの後に、何だ?少し貝出汁のような旨み。

高い、っていわれます。
現場を見れば納得、味で感激。
これは、もっと売れますね。
ありがたいです。そんなに沢山は造れませんけど。

非効率だけど上質。量産できないけど持続する。
新東北キュイジーヌは、昔東北テロワールの温故知新かもしれません。

※出来立てはまるで雪のようにふわふわ。自然乾燥してさらさらに仕上げます。
平目の薄造りを、のだ塩で是非。

DSCF9691.JPG

この記事を書いた人

大志田 典明

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