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四方山雑記帳

東北・宮城・仙台マーケットの小ネタ小ばなし

2020年10月のアーカイブ

その薫り、カーヴするたび辺りに漂い、
品の佳いアロマがじわっと伝わって来ます。

セシーナ。
この生ハムは、海塩のみで漬け込み・燻蒸し・牛脂でくるみ・熟成させること12ケ月。
ヌーヴォーにしてこの香り、一片含めば酒二盃。
カッキーさんの短角牛を、のだ塩だけでフガネさんが拵えた逸品です。

おお、旨い。
造ったご自分でも旨いですか。
これは旨いです、自分でも。
ナカニクの噛み締める味わいが地酒を誘いますね。

今宵は鷲の尾・雋を、浄法寺塗・こぶくらで一献いただきます。
セシーナと合わせるのは自生の穂紫蘇と、のだ塩。
スペインの名産が、リアスを超えて日本の東北の岩手の名産に。

すばらしき和魂洋菜は、新東北キュイジーヌの心粋です。

※これこそ百聞は一食に如かず。24ケ月熟成のヴィンテージはムルソーと、
 36ケ月熟成のプルミエールは山桜ピュアモルト18年と。

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重き塩の荷を背負い、険しい海岸路から奥深い山径を超え

谷底に転落しないよう息を揃え牛追い唄。
藩政時代から続く塩の道は、御城下に至る交易の道でありました。

命の道の荷役を担った優しい力持ち、南部牛。
その系譜を受け継ぐ岩手短角牛は絶滅危惧種であり、野生がいない現在、
飼育されなければ途絶えてしまう希少な赤べこです。

それは、全和牛生産量のたった1%の美味。
牛屋のカッキーさん、肉屋のフガネさん、そして料理屋のフィロさんと、
1-2-3のバトンが繋がって本日、ついに登場の見目鮮やかなメイン!
脂汁ではなく、肉汁のジューシーさ。
柔らかく、しかししっかり繊維かみしめる深い旨味。

新東北キュイジーヌに拍手です!

※多分、一度食べたら忘れられない。短角牛の一番美味しい焼き方Filoのステーキ。

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この記事を書いた人

大志田 典明

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