今宵は新幹線前までの小時間を、現在下戸中のケン君と一献。
黒ソイの造り、金目の照り焼き、出汁巻き、旨いですね。
寒干し大根の煮物、蕨のおひたし、旨いね。
古民家づくりの階段を、就活中のアルバイト女子が
ピッチャー両手に上り下り。
この蕨、沢内のですよ。
その昔、早蕨待ち遠しい豪雪の沢内は、
冷害不作の年貢を減らす嘆願に庄屋の娘を差し出す。
その悲しくも宴席囃す座敷唄が沢内甚句。
お、螺と赤皿の酒蒸し。
初若芽がいいですね。
はい、では盛っ切りますね。
バイト女子、ひょいと一升瓶を持つや、
枡面もグラス面もダブル表面張力でピタリと3種。
聞けばバレー部、希望は営業職。
偉い!
きっと採用まちがいなし。
酔客と似非下戸の結末は、
すっかり1本乗り遅れ、切符も無くして改札青醒めの珍道中。
さほどに美酒佳肴、岩手に乾杯!
※赤皿に、浜千鳥か南部美人か赤武か。気づけば新幹線終電の美味しさ。