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四方山雑記帳

東北・宮城・仙台マーケットの小ネタ小ばなし

2016年9月のアーカイブ

東京の飲食ベンチャーでスーパーバイザーだったフクくんが、主催セミナーで
知り合った顧客のラーメン店主と意気投合。
折しも独立検討中だった彼が、自分のキャリア実証と開業プランの力試しにと、
店主氏の会社へ転職し一路仙台へ単身赴任したのは6年前。

店舗開発の助っ人&調理修業すること半年、腰を据えて妻子を呼び寄せたら
大震災となりましたが、フクくんは負けません。
師匠の店主を支えて震災翌年一月二日、仙台初売りに開店したのがご存知
「一番五郎」。
野菜たっぷり味噌ラーメンと肉ぎっしり餃子の専門店を皮切りに、餃子居酒屋
・つけ麺専門店を開店させ、気が付けば丸5年が過ぎました。

そろそろお子さん入学だね。
あっという間ですね。

もう学校決めたの?
はい、ようやく引っ越し先も決まりまして。

あ、子供部屋付き物件?
いえ、居抜き物件です。

もう、すっかり東北人と思っていた彼は、初志貫徹・技量試すこと1800日。
突然ではありますが、わたくし、妻子共々故郷へ戻ってラーメン屋始めます。

半年後、福岡は大名に、九州初の味噌ラーメン専門店「味噌蔵ふくべい」が
開店しました。
野菜たっぷり味噌スープのちぢれ太麺が、小葱ちらした豚骨ストレート細麺
の地で新規マーケットを開拓中。
師匠譲りの"+140円で餃子三個&半ライス"は評判を呼び、近くの名店が百
円で真似し始めましたが彼は動じません。

小ぶりの博多餃子と違って、大振りの(一番五郎よりさらに大きい)ふくべい
餃子は、旨さも食べ応えもジューシーさも溢れんばかりです。
スープにも、餃子のタレにも仙台味噌を使うこだわりは、離れた地でも師弟
店の嬉しさ。

起業日本一を目指す仙台から、新地での挑戦に拍手!

※師匠の店にはナイ、他店にもナイ。黒胡麻味噌坦々麺は爽辛絶品です。

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千と千尋の小径のようなアーチをくぐると、木立の中は庭ぐるりに蔵四つ。
奥まった間口一間の建屋は、作家たちのギャラリーの入り口。

小さな造り酒屋がクラフトブルワリーになり、築百年から最古は四百年古材の
ニッポン建築が、ヴルストカフェ、ベーカリー、トラットリア、和食処にリノベート。

心地よい世界観の熊澤酒造は、独、仏、伊、日の食を、酒とビールで愉しめる
大人の休日空間です。

衣・食・住から、遊・休・知・美へ。
外への拡大ではなく、内なる拡充。

地域を担う産業がサスティナブルに成長するanother methodを、美酒佳肴と
心地よい接客で体感できる茅ヶ崎の森の静かな時間に感激です。

※百年蔵なのにユーロ、湘南だけど木立。酒蔵のクラフトビールで乾杯。

DSCF3273.JPG

この記事を書いた人

大志田 典明

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