あっという間に天地人も2年前!
新潟は上越市に春日山を参詣すれば、謙信公が籠った毘沙門堂
がそのまま残り、眺望は戦国を馳せます。
もうひとつの城、高田城下には親鸞聖人が眠る浄興寺、江戸から
続く十辺舎一九ゆかりの飴屋さん、その名も餅屋というもちやさん
から、夜から開けるトンカツ屋さんと、S級見処もB級買喰いもまち
歩きにことかきません。
中でも雁木通り仲町にある、S級の見処・食処が今なお昭和建築
の風情たたずむ料亭、宇喜世です。
歓喜橋というゲンのいい赤橋を渡ると、今世の憂いを払い、七転
び八置きに旦那衆を元気にした(気を元にする)との由。
なるほど、縁起良い赤ダルマの門をくぐれば、国登録文化財の館
が出迎えます。
文化財を、観るだけでなく今なお席亭として食事ができるのは、最
近座布団坐りがお気に入りの身に感激ものです。
増改築で入り組んだちょっと迷楼な木造三階や、竜馬伝的圧巻の
大広間で、今や6人になった高田芸者の姐さん達が、舞えば幕末
気分のチントンシャン。
支配人の佐渡さん、仙台から大宮乗換・越後湯沢乗換・直江津乗
換・高田着のJR3時間半、遠いところありがとうございます。
いやいや、タイムマシンのV字ルートですよ。
嬉しいですが、これと言って何もない所ですから。
4000本の桜舞う高田城址、夏は城堀日本一の咲き誇る蓮、日本
スキー発祥100年目のスキー場がいまでも営業、日本郵便の父・
前島密翁の郷を、地元はフツーと思っているのがスバラシイ。
全く存じなかった上越市高田は往時石高75万石。
伊達政宗公築城普請、いろは姫御輿入れの史都へぜひ。
※竹の間から望む宇喜世の中庭夜景