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ちょっと知りたい不動産の一口知識

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2019年9月のアーカイブ

 先日東京に住む娘から、面白い頼み事があった。

「マー君(娘婿)が親しくしている中目黒にある正覚寺と言うお寺が、開基400年の祝賀お祭りをするので、一関にある世嬉の一酒蔵の地ビールを販売できない?」とのこと。

世嬉の一酒蔵は遠縁にあたるので、「いいよ。聞いてみる」と話すと、その後、「正覚寺は、三沢初子の銅像があり、伊達藩とも深い繋がりがあるようだよ」と。

三沢初子と言えば、伊達藩主4代綱村の生母でもあり、「伊達騒動」を題材にして歌舞伎や浄瑠璃でも演じられ江戸で喝采を浴びた「伽藍千代萩」の主人公「正岡」のモデルとも言われる人です。

三沢初子は、政宗の子忠宗のもとに将軍秀忠の養女振姫が侍女三沢初子を伴い輿入れしましたが、忠宗は初子の容姿端麗、聡明さが気に入り、子供の綱宗の側室としています。綱宗には正室はおらず、実質正室として亀千代(後の綱村)が生まれることになります。

初子の墓は、仙台市榴岡の考勝寺(区画整理前の昔には新寺小路にあった考勝寺に夏になると鈴虫等昆虫を採取にいった記憶がある)と栗原市にある龍寺にあり、中目黒の正覚寺には木造と銅像の供養碑がある。

中目黒至近には伊達の下屋敷もあり、唯一この下屋敷跡には行けていないので、是非近いうちに正覚寺も訪れて、ニュースレターに記載したいとかんがえているので、詳しい話はその時まで・・・。

「伊達騒動」時に登場する伊達安芸を忠臣、家老原田甲斐を悪臣とする「伽藍千代萩」の内容ですが、山本周五郎が描く「樅の木は残った」では悪人とされてきた原田甲斐を主人公とし、幕府の大藩取り潰しの計画に立ち向かう原田甲斐の姿が描かれています。

本当に歴史って面白いですね。下記写真は、正覚寺ににある初子の銅像と木造

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この記事を書いた人

松本 真明

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