先週の金曜日、141エルパーク仙台スタジオパークで日本のジャズピアニストの若きホープでもある、片倉真由子さんのライブを聴いてきた。
仙台出身の彼女のお母様は、片倉加寿子さんと言って、仙台では有名なジャズピアニストであるが、実は私の小・中学校の同級生で、以前から多くのライブを聴いてきた。
ジャズ演奏家の両親から生まれた真由子さんは、洗足音楽大学でジャズを学び首席で卒業後渡米。奨学生として2002年バークリー音大・ジャズ科に入学。在学中よりボストンのライブハウスで在米の有名なジャズメンと演奏を重ね腕を磨く。首席で卒業後、2005年ジュリアード音楽院に入学。2006年に行われたMary Lou Wiliams Women in Jazz Piano Competitiondeで優勝。数々の有名ジャズメンとコラボを重ね、2008年帰国。2009年ファーストアルバム「インスピレーション」が第43回スイングジャーナル社主催の「ジャズディスク大賞」において、ニュースター賞を受賞。
今回の演奏は3枚目のCD「The Echoes of Three」の発売を記念した全国ツアーで来仙したものである。
彼女が帰国後には、何度かライブで彼女の演奏を聴いているが、年と共により音が洗練され、その才能に磨きが掛かっており、日本の若手では3本の指に入るジャズピアニストである。
今回のCD「The Echoes of Three」は、昨年2月に約1か月間訪れ東南アジア(ベトナム・タイ・インドネシアなど6か国を訪問)で体験した民俗音楽や気候風土の中で感じたことを、Echoes(共鳴・共感)として自作した曲目が中心になっている。
共演者はベースに佐藤ハチ康彦、ドラムにジーン ジャクソンを従え、特にドラムのジーン ジャクソンはハービーハンコック・トリオの初代ドラマーとして参加していたジャズメンで、以前からよく共演していたとのこと。
2時間で10曲の演奏は瞬く間に流れ、満員の会場からは大きな拍手が演奏中も絶え間なく、久しぶりに大満足したライブであった。
ライブの語りの中で、「ジャクソンは和食好きで、お昼は鰻を、演奏が終わったら寿司を食べに行くのが楽しみ」と・・・私もライブが終わり行きつけの鮨屋で寿司をつまんでいたら、なんと加寿子さんが鮨屋へ。
その後メンバーも鮨屋に現れ、真由子ちゃんや加寿子さんと談笑。ジャクソンの最初の注文は「ヒラメの縁側ください」と、聞いてびっくり。本当に日本が好きなようで優しい笑顔が素敵でした。
どんな音楽のジャンルも好きであるが、やはり音楽はライブに限るね。