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ちょっと知りたい不動産の一口知識

借地権や立退き問題、分譲マンションの建替、大規模修繕から再開発まで、何でもお困り事や疑問にお答えします。

2015年11月のアーカイブ

日本は、少子高齢化社会と言われて久しい。

国も行政も多くの策を提示して、その対策に奔走している。

●コンパクトシティ ⇒市街地をむやみに拡大させず、生活利便性施設を中心市街地に集約して、持続可能な都市を目指すまちづくり。

●スマートウェルネスシティ⇒高齢化・人口減少が進んでも地域住民が「健幸(身体面の健康だけではなく、生きがいを感じ、安心安全で豊かな生活を送れること」ができるまちづくり。

その趣旨や考え方は尤もだと思うが、個人個人の生活や性格が、上記の考えにように思い通りに行くとは限らない難しさがある。

東北では「コンパクトシティ」の考えをいち早く取り入れたのは、青森市であり秋田市だった。

●青森市⇒2001年:青森駅前に再開発した複合施設『アウガ』(生鮮市場、ショッピングモール、男女協同参画プラザ、図書館)を造ったが、客足が延びず、2008年に事実上の債権放棄に陥った。

●秋田市⇒2012年:秋田市駅前に再開発した複合施設『エリアなかみち』(商業施設・中核店舗:サンマルシェ、美術館、広場、住宅)を造ったが、店舗の売り上げが伸びず、2年後の2014年に中核店舗:サンマルシェが撤退、まもなく鮮魚店、青果店も撤退し、店舗面積の4割が空き店舗となった。

大枚の税金を投入した事業だったが、いかに市街地空洞化を埋める事業が難しいのかを物語っている。

本年、「空き家対策特別措置法」が施行されたが、空家をどのようなシステムで活用すれば、初期目的が達成できるのか頭を悩ませている。よかいち全景.png

この記事を書いた人

松本 真明

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