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マクロの眼

プロジェクトエンジニアを僭称(?)中

2015年5月のアーカイブ

ごく軽度な鉄ヲタで知られるカサマですが、実はまちづくり系の仕事も少しやっているですよ。

まちづくり系の組合のブログで言うのも何ですが。

なので、時々鉄道ネタと再開発ネタが混在するのですが、仙台地下鉄東西線はまさにそういう案件でありまして、カサマのごく個人的な「東西線リア充化計画」実行のため、ゴールデンウィークのある日、開業前の地下鉄駅に侵入し、その行く末に思いをはせていたのでした。

April 29

リア充鉄道国際センター駅】
12月開業の地下鉄東西線国際センター駅でミニコンサートということで、偵察に行くなど。
友人たちが市民の皆さんをもてなしておりました。

驚いたのが、ものすごい環境の良さ。...
「都市」と「森」の境界にあるという立地が何より素晴らしい。
この時期特有の「新緑バイアス」があったとしても、都市と緑が隣接する仙台の特徴がよくわかる駅です。

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家族でのんびりしたり、デートで歩いたり、新たな仙台の「リア充スポット」誕生ですな?
流石は「リア充鉄道」。(カサマが今命名)

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バブル最盛期の時に建造されたいちいち豪華な南北線に対して、全体的に駅の造詣が効率優先で「コンパクト(安普とは言わないが・・・)」なリア充鉄道「東西線」。
しかし、国際センター駅は周辺環境にマッチし、かつコンパクトながら適度な重厚感もあって非常に良いですな。
隣接する国際センターとの連携が構想された作りですが、最近できた展示棟よりかえって高級感がありますな。

国際センター11110502_886980514674401_260238373603009888_o.jpg

まるで美術館かという駅2階の多目的スペース。
大型コンベンションの場合、国際センターの機能の一部を担う予定です。

なんとなく売店スペースと思われる区画がありましたが、残念ながら構造的に飲食店は制約がありそう。
調理は難しいが、スタバ的なカフェは行けそうですが・・・。

国際センター11074394_886982571340862_7128591812692598552_o.jpg

そう、惜しむらくは、飲食店が入る予定がないということ。
夜なんか夜景が綺麗でレストランとか良さそうだし、何より国内有数のコンベンションセンターに生まれ変わった国際センターの周辺に、全く飲食店がないという。
1000人規模のコンベンションを開催するとき、どうするつもりでしょうなぁ?

早々にこの駅周辺に飲食店がないことが、「ボトルネック」として大きな課題になるかもですなぁ。

April 29

【仙台国際センター考】
今日開業前の「仙台国際センター駅」に初めて入って、いろいろと考えたです。
こう見えてもカサマ、いわゆる「街づくり組織」の事業開発担当も兼務しているですよ。
なんかいつも「仙台大観音」だとか「仙台っ子ラーメン」だとか、どうでもよい投稿ばかりなので、たまには真面目な「街づくり系」の記事も投稿しなければ。

...

仙台駅から地下鉄4分という国内有数の立地(しかも国際センター駅徒歩1分)に、先日完成した「展示棟(3000平米)」により「国内有数のコンベンション施設に生まれ変わった」といわれる「仙台国際センター」。
ネット上にあるデータをちょっと加工してみたところ、確かに地方のコンベンション施設としては、東京を除く国内2番目に利用が多く、かつ国内では最も利用勝手が良いと好評の「名古屋国際会議場」にスペックが近いことが分かります。

国際センター11203105_887013014671151_810375296820841100_n.jpg

一方で課題も?

<課題>
(1)センターには「多目的ホール」がなく、東北大学の「萩ホール」(徒歩8分(実測))との連携が必要(グラフは萩ホールの面積を推定で算入)。


(2)周辺に飲食店がなく、1000人規模のコンベンションが開催された際に食事の提供が困難(主催者が独自に用意する必要がある)。


(3)パーティを開催できるシティホテルのような宿泊施設が隣接しない。

このうち(2)と(3)は、周辺が第二種住居地域で文教地区であり、おまけに「広瀬川を守る条例」による第一種環境保全区域のため、宿泊施設や大規模な物販店・飲食店が作れない難しさがあります。

もちろん政策担当者はすべて把握している(実際に報告書がある)ようですが、市街地に隣接(というか他都市なら市街地のど真ん中の距離)ということで、あまり問題にしていないようです。
しかし、実はグラフに出した施設は、ほとんどが「ホテル併設(または隣接)」型。
むしろホテルはコンベンション施設に必須の機能かもしれません。

都市間競争に勝つためにも、例えば国際センター駅の北側(仙台商業跡地)に用途変更してホール付のシティホテル等を建設できれば概ね解決するので、何とかならないものですかねぇ・・・。

個人的には帝国ホテル仙台進出希望ッ!

(この投稿に対する返信)

M先生:コンベンション施設にシテイホテル機能は本来不可欠だと思う。

(補足)

最後にコメントを頂いたM先生。

笠間の宮城大学時代の「事業開発」ゼミの恩師であり、いわゆる街づくりの大家でもありますが、実務者としても某141の再開発辣腕をふるったことで有名です。

実はゼミの研究の中で、某壱弐参横丁を再開発するならどのような機能が必要か?というテーマで、やはり(高級な)シティホテルが必要との結論に達したことがありました。「帝国ホテル仙台進出」とかの妄想は、実は15年前にゼミの議論の中でカサマが個人的に構想した内容(一応勝算があった)だったのでした。

現実にはウェスティンがまさかの学院高校跡地にできたわけですが、東日本大震災前後からビジホがやたら増えたものの、仙台プラザホテル、三井アーバンホテル、仙台東急ホテル、そして仙台ホテルと、むしろシティホテルは減少の一途

コンベンションシティのコアとなる仙台国際センターも「食の機能が全くない」という非常に中途半端(というか致命的)な施設になってしまう可能性があり、シティホテルもどんどん無くなっているとあらば、むしろ仙台のコンベンション機能は一部低下しているともいえ、決して都市間競争は楽観できないと思ったのでした。

交通の便が良すぎて、日帰りされるのは嫌じゃのう・・・。

この記事を書いた人

笠間 建

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