不詳もとい不肖カサマ、「宮城県産品の海外進出マーケティング支援事業」通称「OMSB(おむすび)」事業の一環で、2014年9月の約10日間の間にトーキョー、パリ、ロンドン、(バーミンガム)、ミラノの4(5)都市の「見本市」「展示会」の視察をしてきたですよ。
「ロンパリミラノ(死語)なんて、素敵じゃん!」と皆に羨ましがられますが、特に最初の5日間は過酷で、タイトスケジュールで、ロンドン(&バーミンガム)滞在は48時間、フランス滞在に至っては36時間、この間に展示会3つと市内の小売店等を廻るという、水曜どうでしょう欧州版のような過酷なものでした。
電源確保にも苦労する過酷な様子(シャルルドゴール国際空港 4 am)
そんな中、今回は県民の皆様の税金を使わせて頂いての視察ですので、なるべく情報を広く多くの人々に提供・共有するため、実験的に半リアルタイムに日記的に「備忘録」を編集して、Facebookに掲載してきました。これは、今回コミューナ・トランスレーション・デザイン有限責任事業組合の関係者だけが見えるFacebookページの備忘録内容を、再編集したものです。これら資料をベースに、年度末には県への報告書、県民の皆様には冊子として報告されます。
そして実は、Facebookの一般公開版には掲載されていない展示会視察の黒歴史が、組合限定で共有されていたのでした・・・。
2014年9月10日 バーミンガム
【オータムフェア備忘録1】
(前略)
中には電池や工具、店内表示用のボードなどもあり、パーティションの造作などが安っぽいこともあり、東京ギフトショーの「○国ブース」のような垢抜けない雰囲気が漂う。
アパレル関係はやや年齢層高めで、それほど突出したものがない。ブース群の雰囲気は「荒巻セントラルプラザ」または「さ○ら野百貨店1階」。
(後略)
【オータムフェア備忘録2】
NEC(National Exhibition Centre)は中規模な展示会場が20集まった広大な会場で、そのうちの6つを使用。かつては非常に大きなフェアだったのかも知れないが、明確な特色や重点分野などを打ち出しきれなかったために、縮小傾向なのかも知れない。事実、会場の一部は使われないため、パーティションで大規模に不要スペースが区切られている。
NEC自体は、イギリス第三の都市である人口約100万(都市圏人口200万人以上でほぼ仙台に匹敵)のバーミンガム国際空港駅に隣接しており、航空国際線とイギリスの鉄道の大動脈であるウエストコースト本線の高速鉄道(ロンドンから1時間半)と、アクセス良好である。
あえて例えるなら、仙台空港に新幹線駅があり、東京ビッグサイトより大きな展示会場群があるイメージである。
英国新幹線(的)であるクラス390は揺れも少なく集中動力方式にもかかわらず加速良好で、萌えである。あとカーブでの自動車体傾斜装置が分かりやすく、これもまた萌えポイントである。
ロンドンから約1時間半のバーミンガムで開催されていた「AUTUMN FAIR INTERNATIONAL 2014」・・・ッ!
ホームページすら残念な展示会のオーラが出ていますが、もはや備忘録の2つ目は書くことがなく、展示会内容とは無関係な内容になってしまうのでした。
とはいえ、「新幹線(的)駅と国際空港と展示会場が一体化している」というのは、中々に面白いアイディア。国際空港に新幹線的とは、かつて存在して途中まで工事が進んだ成田新幹線(未成線)を彷彿させます。
中規模な地方都市のグローバルにおける影響力の発揮の仕方として参考になったらいいような気もするという噂も無きにしも非ずなのでした。
もっともこんなの、そのまま県には報告できませんな!