一部リア充ニンゲンに大好評の、東京六本木の「六本木農園」。
http://roppongi-nouen.jp/
以前、マーケッターという立場で「農業の六次産業化をからめた話をしてほしい」ということで講演依頼がありました。そんな関係で、この潮流に「都市」がどのような役割を果たせるのか?ということを色々と調べたことがありました。
その中の一つとして出てきたこの「六本木農園」。
これは行くしか!と思い威力偵察を試みることにしました。
しかし、そんな勉強熱心な私を、恐るべきハードルで神の意思は阻止しようとしているのでした。
June 8, 2014
【六本木農園】
生産者さんと繋がることがある仕事柄にもかかわらず、今だ未経験の有名拠点「六本木農園」。
今回の(視察)バカンスを締めるに相応しいと、いざ一年ぶりに六本木に。
(※注 この日は6月第1週に毎年企画されている、ビジネススクールの同窓会に合わせ、関西・四国・東京方面の恒例の1週間のバカンスの最終日だった。)
が、入ろうとしたところ土日は予約がないと難しいとのこと。しかも予約は「二名様から」でお願いしたいとのこと。
くはっ。
「お一人様」帝王であるところの私は、いかがすべきや。
やむを得ぬ。
では次に東京に来た際には
「遠い中東の紛争地から帰って来たカサマ。しかし過酷な経験により、心に傷を負ってしまう。
そんな彼を見兼ねた妻は、ある日カサマを六本木農園に連れて行くのだった。そこで見た東北の食材たちと豊かな料理。彼は徐々に心を取り戻て行く。
だかそんな彼に、新たな試練が訪れようとしていたのだった。
これは一人の戦場カメラマンの再生の物語である。
キャッチコピー『全米が泣いた、ハートフルムービー』」
という設定で行こう。
誰か妻役になってくれる方募集。
(ちなみに急遽行き先を自由が丘に変えて、東横線に乗っている15分でこんなことを書いている私は一体。。) -- at 六本木.
<この投稿に対する反応>
U氏:叔父役で一緒に行ってあげますよw
カサマ:申し出誠にありがたいですが、この映画のサブテーマは夫婦愛なので却下です。
U氏:仲人役でもいいよw
カサマ:結婚10年目の倦怠期という裏設定もあるので、仲人が出てくる要素はあまりないですが。。。
それほどの出演の熱意なら、「実は実家が宮城の農家で、コセガレとして戻らうか悩んでいるミュージシャン」という、重要な役を。。
そう、この物語は多くの人が新たな自分を見つける、人間讃歌なのだ!
謎のやり取りの後、大学院時代の親友より妻役の申し出があり、東京出張日に合わせて最大の参入障壁となっていた「デフォルト2名以上」Webフォームを攻略してディナーの予約をするのでした。
それから一か月後。
July 12, 2014
【六本木農園】
事実上お一人様お断りの噂の「六本木農園」へ、友人の協力で威力偵察、いや普通に楽しんだので、これはほぼ「実戦」か。
しかしすごい野菜であることよ。
「六次化」は何やらロハスでオーガニックな印象が先行しておりますが、どうにもそのビジネスモデルを考えると、本来的には高コストで消費者がそれなりの負担をせねば成り立たないものに見えるんですな。
そして大きくインバウンドとアウトバンドがあり得て、最終的には「都市」で成り立つ方法を考えないと、その裾野は広がらない。
みんながみんな、「農村山村漁村」に行けるわけでは無いので。
その意味で六本木農園は、偉大な仮説であり実験です。
実際、このレストランは決して安い客単価ではありませんが、素材や調理の質、接客、内装に至るまで、ここまで徹底しないと、都市では成り立たない。
言わば総合力というやつで、はて、仙台でこのミニモデルでも成り立つものか・・・。
(因みにこの「とうきび」、「芯」の部分は海産物等の練り物に変わっていて、丸ごと食べられます。これ、なかなか加工が手間がかかっているはずですが、ホールスタッフ曰く「トウモロコシ好きの夢を叶えました。かぶりついて下さい」とのこと。)
それはともかく、皮肉にも旅先の東京の方が、目まぐるしくシゴトをする仙台にいる時よりも、気分的に余裕があります。
美味しいものを食べて、会話を楽しみ、ゆっくり休めるのだから、現に本日肉体精神ともにすこぶる調子がよろしい。
全身からエネルギーが漲るようで、完全体に近づいているッ!
ありがたし!
カサマは20代の頃、おそろしく仕事をする中でも、毎年のように沖縄や北海道などに友人たちと旅行に出かけておりました。
若者らしく車中泊も辞さない過酷な旅。
どんどん消耗していく仲間たち。
しかしそんな中でカサマは何故か日々元気になっていき、旅の最終時には全身からオーラが出るような完全体に変態するのでした。
(「完全体」参照)
当時、普段の睡眠時間が5時間以下のカサマにとって、毎日6時間以上寝られる旅行は疲れるどころか、むしろ体力を回復する機会だったのでした。
そんな感覚がしばらくなかったいよいよアラフォーのカサマ。
やっぱりドラゴンボールで夢をかなえるなら「若さ」だよな、とかピッコロ大魔王と分かり合えるようになった自分に、軽く絶望するある日のカサマなのでした。