青森弘前城、秋田角館、岩手北上展勝地、福島花見山、そして宮城大河原一目千本桜と、東北地方の春を彩る桜の名所たちですが、こと仙台という街に限ると、他の東北の街に比べると「桜戦線」に弱い印象があります。
ただ自分たちで酒を飲むことを主目的とした「名所」はあるものの、県外のお客様を惹きつけるパワーにかける印象です。
そこで、上記東北の桜の景勝地を制覇しているカサマによる、みんなが気軽に楽しめる仙台夜桜探訪コースを見つけるための威力偵察を実施することになったのです。
April 10 2014
【夜桜】
仕事場で
「三神峯公園の桜は綺麗ですよ」
と言われたので、街中から自転車で八木山に登ってショートカットし、辿り着い たら真っ暗闇で、それでも夜戦訓練を思い出しながら月夜の山中に単独侵入するも、人っ子一人いないはずが何やら背筋に人の気配を感じ、その視線を「巻く」ために走って崖の上から写真を撮って慌てて帰ってくるなど。
さくら?
はて、暗くて全く見えませんでしたなあ。
iアプリの暗視スコープカメラも絶好調。
(トンペー駐屯所の望遠による高感度撮影)
誰かこういうロマンチックな夜桜デートに同行してくれる(安心して私の背中を任せられる)、サクラの似合う清楚な(戦闘力高めで夜戦慣れした)女性募集中。
、
、
、
何やってんだ、私は。
-- at 三神峯公園.
<コメント>
T氏 :「行動言動共に危ない!!」
カサマ返信 :「言動はともかく行動に関しては慎重を期しました。夜間無灯火踏破訓練を受けていた「甲斐」がありました。」
「三神峯公園の桜ってきれいですよ」の単独情報のみを頼りに下調べをせず行ったところ、無駄に緊張したものの威力偵察的には目的を達した三神峯公園行き。
しかし、結局桜をほとんど見ることができず、リベンジを誓います。
April 12 2014
【夜桜狩り】
現在地青葉山仙台城入り口。
桜は五分咲きほど。
たまの休日、のんびり桜でも見ますか。
現在時刻2145。
気温8度。
予報では4度まで下がる見込みも、見事な月夜。
では、これより夜桜を探しに、自転車にて青葉山アタック開始。
恐怖の「八木山橋」を超えて、目標「極楽(湯)」。
ヴァルハラ(湯)にて会おう!
神のご加護を。
-- at 仙台国際センター.
むう、なかなかの急な坂ですわい。ピンクの桜はさっぱり見えぬが、石垣が赤く映えておるわい。
高校時代にたまに夜の青葉山に登ったことがありましたが、20年の歳月により、この夜景を見ると、仙台も都会になったものよ。
政宗公到達。
花見会場の西公園方面から、学生の乾杯の音頭がここまで聞こえてきます。
そして周辺は夜景を見に来たアベックが多数観測されます。
花見宴会に夜景アベック。
こ、ここは強烈な「リア充結界」が張られておる。。
は、早く脱出しなければ。。
<コメント>
I様 :「アベック(笑)」
カサマ回答 :「なんか昭和の香りがしますよね、『アベック』。」
I様 :「笠間さん、そうですね(^-^)自分は先日帰り道で浅野温子風のJKを見ました。良き時代ですよね。八木山アタックはT氏からも伺っております(笑)凄い訓練ですね」
三脚を持ってこなかったので、手持ち撮影て手ぶれ失礼。
冷涼な夜の景色に、桜が映えます。
とはいえ、寒さのせいて手は悴むし、寒さのせいてiPod touch のバッテリー警報は出てくるし、寒さのせいてアベックが肩を寄せ合うし、危険この上ないわい。
はいはい、撤退撤退。
冷涼な夜の景色に、桜が映えます。
とはいえ、寒さのせいて手は悴むし、寒さのせいてiPod touch のバッテリー警報は出てくるし、寒さのせいてアベックが肩を寄せ合うし、危険この上ないわい。
はいはい、撤退撤退。
仙台市民の恐怖の象徴「八木山橋」。
東北最凶のオカルトスポットの一つとして知られ、夜間にこの橋を渡ると夢にエンドーチェーンのCMが出てきたり、ドッチラチンのキュー六先生に怒られる夢を見るなどの呪いがあると言われ、仙台市民を恐怖のどん底に突き落とてきたことが知られています。
熊出没注意キタコレ!
そう、八木山橋の本当の恐怖は死せる怨霊たちのにあるのではなく、100万人の人口を抱える政令指定都市にも関わらず、都心近くの橋に生きとし生ける獰猛なる熊が出現することにあるのだ。
そう、八木山橋の本当の恐怖は死せる怨霊たちのにあるのではなく、100万人の人口を抱える政令指定都市にも関わらず、都心近くの橋に生きとし生ける獰猛なる熊が出現することにあるのだ。
仙台市民大好きベニーランド。
ちょっと見えにくいですが、建物左に三分咲き程度の桜の木があります。
この昭和な建物と「ベニーランド」の書体がナイスですが、夜な夜な写真を撮っているとすぐ横の八木山動物公園から猛獣どもの咆哮が響き渡り、何と言うか、昭和というより核戦争で人類が消えた後に動物たちが支配する世界で「ベニーランド」という「人間の痕跡」を見ている、昭和のSF映画の妄想をするのでした。
最後は広瀬橋横の一本桜を。
この桜は非常に見事で、単独の桜では個人的に仙台では一番好きです。
かつて市電長町線の広瀬橋横に植えられていて、一部に当時の遺構と思われる部分が見えます。
実際の様子はこんな感じ。
とにかく今回の「桜紀行」、ちょっとした威力偵察のつもりがついつい本気モードになってしまい、三脚を持ていかなかったことを後悔。
平日昼間忙しくて桜を見る余裕がないので、仙台でのゆったりとした桜鑑賞はこれで見納めかもですなあ。
といいつつ、翌日もリア中観察へ出撃
April 13
【三神峯公園(昼版)】
つい数日前の夜間に侵入して、何者かの尾行を察知して暗闇の中を駆け回った三神峯公園(みかみねこうえん)も、昼となれば桜目的のリア充仙台市民でごった返します。
まるで「桜の博物館」のように40種類とも言われる桜の種類が植えられたため、四月半ばからGWぐらいまで様々な桜が愛でられるのが特徴。
(マップにプロットされる各種類の桜。実際には8haの園内に48種類あるとのこと。)
よって、まだ蕾すら出ていないエリアも。
今だに新しい桜の木が植えられ続けており、まるで福島の花見山のように「進化する花見公園」というコンセプトになっております。
お恥ずかしながら仙台市民を20年以上勤めておりますが、この季節に三神峯に来るのは初めてで、こんなに人出があり、桜が見応えがあるとは知らなんだ。
今度はカノジョを連れてこよう。
いないがな!
結局、仙台では夜間の桜はとても一般の人が気軽には楽しめないという事実が判明した今回の威力偵察。
救いは、三神峯公園は近年急速に市が整備を進めていき、現在は新旧48種類の桜が植えられるに至り、3週間以上桜が楽しめる、ちょっとした「プチ花見山」になりつつあるという点です。
やや交通の便に難があるものの、周辺の高い杉の木なども伐採され、植えられたばかりのいくつかの桜が大きく育つ頃には、遠目には「桜の山」に見えるかもしれません。
その時は、子供を連れてこの公園でのびのびと遊ばせたいものです。
嫁もいないがな!