先日、丸森町を訪問しました。宮城県の最南端に位置することにより、東日本大震災の風評被害を受けている地域です。丸森町の中でも福島県との県境に位置する筆甫(ひっぽ)地区は、これまでグリーンツーリズムやUIターンの受け入れなどに力をいれてきた地域。自然と水と人柄の良さから、都市圏からの移住者の多い地域でした。
震災後、大変な時期が続く中、少しずつ地域の人々が動き始めました。今回は、「NPO法人そのつ森」の太田さんから、閉校となった学校の校舎を子供やお年寄りの福祉に再利用しようという取り組みや、「いなかの駅やしまや」の八島さんから、地元で大切に育てている柿を剥いて干し柿にすることなど、地域の話題を伺ってきました。
「NPO法人そのつ森」の取り組みは、資金も含めて自ら立ち上がろうとする地域の、みなさんのパワーを感じるお話しでした。ぜひ、皆さんも、サイトを詳しく見てみてください。
NPO法人そのつ森 ⇒ http://sonotsumori.org/
「いなかの駅やしまや」さんでは、柿剥き体験をし、干し柿をつくっている現場を見せていただきました。干し柿は、単に剥いて干しておけいいというわけではなく、つるすための剥き方、きれいに干しあがるための剥き方があるそうです。(結構むずかしかった・・筆者)
そして、干すところ・・こちらが圧巻でした。やしまやさんには「剥き場」と「干し場」があり、干し場は直射日光があたらない、風の通りやすいところ。丸森の気候は、おいしい干し柿づくりに適しているそうです。八島さんは、剥いた順番に柿を並べて干していくと、干し柿のできあがりが美しいグラデーションになるとおっしゃっていました。
そして忘れてはいけない「ひっぽ森のレストラン」のお弁当。筆甫には、清流庵というお蕎麦屋さんと、ひっぽ森のレストランの2件お食事処がありました。震災後、清流庵は閉店、ひっぽ森のレストランも通常営業は中止しているそうです。今回、森のレストランからランチをお弁当にしていただきました。柿の白和え、地元のヤーコンなど、以前にいただいたものと同じ懐かしい味でした。嬉しかったです。
同じ宮城県に住むひとりとして、丸森町をずっと見つめていきたいと思った1日でした。