仙台駅から最も近い小学校である東六番丁小学校は私の母校であります。平成16年度と17年度に仙台市のモデル地域として指定を受けて、地域が主体となって東六地区個性ある街づくり計画策定委員会を結成し、意見を聞く会の開催やアンケート、勉強会や街歩き等を重ね、学んで蓄えた情報をもとに様々な街づくりの事業を企画、実行して来られました。そのなかで最も地域の方々が力を入れているのが、「桜と音楽を愛でる会」で、今年で5回目を迎えました。
今年開校137周年になる仙台市立東六番丁小学校の校庭には樹齢400年のエドヒガンザクラがあり、児童達は春にはこの櫻を目にしながら校門をくぐり、櫻の前で学び遊ぶ事を130年以上も繰り返し続けて来ました。
普段は校庭の先からしか眺めることが出来ない満開の桜を、地域の方々や一般の方が間近で見ながら、この地域で活躍する音楽家や地域出身の音楽家、そして地域内の学校とも手を携えて、約200名にものぼるボランティアの方々が中心となって「桜と音楽を愛でる会」が実現しました。見事な櫻の木の下で、音楽を楽しむ趣向なのですが、今年は何とよりによって大雪になってしまい、体育館での開催となってしまいました。
仙台市青葉区街づくり助成事業として4年間助成を受けて運営してきたそうですが、今年から東六地区連合町内会、関係諸団体、地域の協力企業 宮町商店街等で連携し、協力金や企画に賛同した企業などからの広告収入などを主として、自主財源で賄っています。立ち上げの時期は補助金を上手に活用しながら、実績をもとに自主財源を獲得していく手法は、地域の連帯が出来ていないとなかなか難しいものですが、見事にやり遂げています(拍手!)。
来年度以降の発展が楽しみなイベントです。
東六のエドヒガンザクラについて
昭和50年仙台市条例により保存樹木指定。承応3年1654年 二代藩主 伊達忠宗公が東照宮建立。このエドヒガンザクラは建立以前より存在したと言われており、東照宮建立時、この地にご神体を一時安置したとのいわれや現在の東六小学校の場所にて東照宮遷宮の折の御神輿渡御の折に神輿が一時安置されたことなどから(御旅宮)おかりの宮と呼ばれるようになる。以来、この地の400年近くの歴史を見て育つ。明治6年開校の現在の東六小学校と共に歩んだ137年の歴史も併せ持つ、地域のシンボル的存在。土井晩翠先生作詞の校歌の二番に歌われたり、23年に制定された校章もこの桜をデザイン化したもの。