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建築と風景

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2020年12月のアーカイブ

■存続の価値

「存続」とは、引き続き存在すること。また、引き続き残しておくこと。移転の話があった「宮城県美術館」は先月、移転を断念して「現地存続」させる方針が明らかになりました。故前川国男氏が設計した「建築的価値」、周辺環境と調和の取れた「文化的価値の高い街並みの持続」が理由のようですが、全くその通りだと思います。財政的にもそうですが、「スクラップ&ビルド」よりはCO2削減にも効果があります。神社仏閣が何百年も存続するのに、コンクリートの建物は短命なのでしょうか?あまりにも建物が巨大化しすぎですかね・・・。岩手県美術館.JPG

最近は「自己治癒コンクリート」(コンクリートのひび割れを自動修復する)なども開発されていますし、木造での高層化も可能になってきました。技術は進歩し続けますが、歴史は「戦争」と「感染症」の繰り返しです。戦争のない平和は「持続」したいものです。

※写真は岩手県美術館の内部(2000年、平成12年竣工)

この記事を書いた人

高橋 宏一

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