先日、車で移動中、
車中でTVの音声だけを聞いていましたら、
CMか番組かわかりませんが、岩手県のアピールらしき事を語っていて、
「岩手県は、四国四県が入る大きさ!」
的なことを言っていまして、思わず、
「え、そうなの?」って、なりました。
聞き間違えかもしれないので、
これは、やはり自分で確認しようと思いまして、まずは、日本地図のデータを。
こう、全体でながめると、確かに、まぁまぁ近い感じがしなくもない。
で、ここから、岩手県と四国を抜き出して並べてみる。
おお、本当に四国と変わらない感じが、少しだけ するぞ。
重ねるために、四国を縦にして県境を強調し、岩手に色を付けてみる。
・・・あれ、岩手の方が、小さい、ような・・・・
さらに近づけていくと、
ほら、はみだしてますよ、岩手から四国が・・・
重ねると、
やっぱり、岩手の方が、小さいじゃん!
検証の順番として、いきなり地図を切り抜くのはどうか、
というご意見の通りで、
都道府県の面積を調べてみれば、答えはおのずとはっきりしているわけで。
岩手県 15,275㎢
香川県 1,877㎢
徳島県 4,147㎢
愛媛県 5,676㎢
高知県 7,104㎢
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四国 4県合計 18,804㎢
あきらかに、四国の方が大きいです。
確かに、北海道を除く全ての都府県の中で一番広い県が「岩手県」ではありますが、
「四国と同じぐらい」というアピールは、どうなのか。
面積差の3,529㎢は、3.691㎢の奈良県の面積ぐらいの差。
にもかかわらず、何故か、岩手県の大きさアピールには、
四国が使われがちの様です。
何故なんでしょうか?
誰かが、なんとなく言い始めて、
広さアピールとして、わかりやすいので、
なんとなく定着?したんですかねぇ?
にしては、奈良県一つ分の誤差は、大きすぎると思うのですが、
「4県それぞれは小さいのに、各自魅力のある四国さんに、
岩手県が匹敵できるのは、面積だけなんで、よろしくお願いします」
という、リスペクトというか、謙虚な思いもあるんですかね。
いずれにしても、
「岩手県は、四国くらい大きい」
というのは、大分誇張表現なのではないか、と思いますので、
面積的なことで言うのであれば、
「岩手県は、四国4県から奈良県を引いたくらいの面積!」
(18,804-3,691=15,113 ≒ 15,275 (誤差162㎢))
と、言うのならば、まぁ、認められると思います。
が、ある意味、この表現は奈良県もとばっちりですね。
もちろん、都道府県面積比較、ダントツ一位、
誰もが認めるところの北海道であれば、
四国どころか、九州も余裕で入りますけどね。
で、地図比較がちょっと面白かったので、
我らが宮城県でも比べてみました。
宮城県の面積は、7,282㎢なので、
当然、四国全体とは、比べてもしょうがないのですが、
高知県の面積とは近い。
なんか、こうして並べると、
湾岸のカーブの具合が、似てなくもない。
さらに、宮城県に四国4県は入りませんが、
香川県だけなら、4つぐらい入ります。
面積合計だと、香川県4つ分の方が、若干広いですが。
東京3つと比べれば、宮城県の勝ちです。
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と、ここまでやって思い出しました。
国内の「県」単位の比較ではなく、
世界地図で「国」単位の比較を地図でやると、
結構、衝撃的であるという事を。
そもそも、世界地図は、基本的に「メルカトル図法」で書かれることが多いので、
一般的な世界地図の表示は、実際の面積通りではなく、ゆがみが生じ、
赤道に近いほど小さく、極地に近いほど大きく表示されます。
その結果、極地により近い国の人は、自国を大きな国土と思っているし、
赤道に近い国の人ほど、自国が小さいという意識になりがちです。
ということで、
メルカトル図法で書かれた地図で、自分の国を動かしてみて、
他の国と比較できるという面白いサイトに、
少し前に出会って、これが結構衝撃だったのです。
そのサイトは、
「The True Size Of ...」
といいます。
「Of」の後の「...」は、
抜けているのではなく、サイトの名前がこの表記のようです。
アクセスしたら、左上のボックスに国の名前を英語で入れると、
その国がドラッグできるようになって、
好きなところに動かして、大きさ比べができるというものです。
「日本」も、海外からは、
「極東の小さな島国」的に言われることがありますが、
実際にヨーロッパあたりにもっていって比較すると、こんな感じ。
(出典:The True Size Of ...)
日本、デカイ し。
ノルウェーからスペイン、ポルトガルあたりまでの長さあるし。
国境も海峡も跨ぐ「ロンドン=パリ」間の直線距離って、
約340kmぐらいなので、考えてみると、
「仙台=横須賀」間の直線距離とそれほど変わらないですから。
数字だけの比較よりも、
具体的に"見える"比較の方が、
やっぱりインパクトがありますね。
と言うのが、今回の結論。