きっかけは、パソコンのキーボードのホコリが気になって、
ちょっと払おうと思ったときに、ふと目に着いたコレ。
画面中央の「れ」のキーだけが、なんか汚い。
・・・考えてみると、
①普段ローマ字入力なので、平仮名の「れ」を押すことがない。
②キーボードにテンキーがあるので、「+」はテンキー側のキーしか使わない。
③「;」自体、ほとんど使わない。
ので、このキーが触られておらず、他のキーよりホコリが積りやすいのだな、と。
で、そういえばこの「;」って、なんて言う名前だったっけ?と、なって、
えーっと、えーっと、えーっと・・・・
あっ、「セミコロン」だ!と思い出したところで、ふと、ギモンが。
そもそも、「;」(セミコロン)と「:」(コロン)って、
正式にはどういう使い分けなんだ?と疑問に思って、調べてみると、
英文での文章の区切り=句読点で、区切りの明確さに応じて、
「,」(カンマ)→「;」(セミコロン)→「:」(コロン)→「.」(ピリオド)
ということだそうで。
英語が使えない私は、そんなことを意識したこともなく、
表記上の見やすさだけで、「;」と「:」を使い分けてただけだなぁ、と、
自らの無学を恥じるばかりでした。
ここまで来て、この流れで、
そういえば、箇条書きの記号で何か目立つのはないかと思って探した時に見た、
¶
この記号って、いったい何者? と、なったわけです。
調べてみると、この記号に「パラグラフ」という名前があることが判明。
英語等の欧文で使われていた記号で、日本語では「段標」と言い、
段落の始まりを示す記号なんだそうです。
でも、この「¶」が使われた文章と言うのを見た記憶がない。
まぁ、英文を読むことがほとんどないのだから、そのせいかもしれませんが、
現代では、文章を読みやすくするために、段落ごとに改行することの方が多いので、
あまり使われていない模様。
つまり、その昔の文章では、段落ごとに改行する書き方自体が一般的でなかったために、
こういう記号の存在意味があった、という事なんでしょうね。
考えてみれば、
「紙」だって貴重だったでしょうし、限られた空間により多くの情報を入れようとすれば、
「空白」はできるだけ少なくしたかったでしょうから、その意味では納得できるような気もします。
私は英文が書けないので、日本語で使った場合の使用例をあえて書けば、
こんな感じでしょうか。
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¶パソコンに収録されている記号には様々なものがあるが、普段はあまり使われない記号もかなりあり、そもそもの使い方もよくわからない記号も私にとっては多く存在する。これが、専門的な分野に使われる記号であればなおさらである。¶例えば、数学で使われる「比例」を表す「∝」や「相似」を表す「∽」など、日常の文章で使うことなどない。さらに言えば、本稿のフォントサイズでは「無限」を表す「∞」も含めて、瞬間的には見分けすらつかない。¶記号どころか、キーボードに表示されているキーの名前さえ、かなりあやふやな人も多いのではないだろうか?「Alt」キーを「アルト」と呼んだり(正解は「オルト」)しても、いちいち注意してくれる人がいなければ、めったに口にしないだけに、間違っている事に気づかないことも多いと思う。
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まぁ、何もないよりはわかりやすいともいえるのでしょうが。
見やすくするために「¶」を赤くしていますが、実際にかつては、この記号に色を付けたり、
この記号だけ大きくしたりしていたようですし、
塗りつぶし部分があるのも、目立つようにという事なんだと思います。
おそらく一つの文章中で、私がこんなに多く「¶」を使う事は、今後二度とないと思います。
なにしろ、老人力がつき始めている私としては、この文章を書いている途中でさえ、
「¶」の記号の名前をすぐに忘れてしまうくらい、ですから。
え~っと、え~っと、え~っと、え~っと、・・・・
「パラグラフ」ですね。
おぼえてられるかなぁ・・・・
ちなみに、少なくとも私のパソコンでは、「ぱらぐらふ」で変換すると「¶」の記号がちゃんと出ます。
例文に使った「∝」「∽」「∞」もそれぞれ「ひれい」「そうじ」「むげん」で変換可能です。
もうひとつ。
「れ」と同じぐらい汚かったキーが、上の写真の「Ctrl」キーの左にいる、
「□」に「≡」が入ったキー。
押してみたら、マウスの右クリック的な、使用ソフトに応じた「メニュー」が表示されました。
「メニューキー」もしくは「アプリケーションキー」という名前らしい。
これも使ったことがなかったなぁ。
さらにおまけ。
上記にある横に三本線が並んでいる記号「≡」。
これも数学で使われる記号で、幾何学でいうところの「合同」。
なので「ごうどう」で変換できます。
「≡」って、遠い昔に、学校で習ったような、かすかな記憶が、あるような、ないような・・・・