「路地」は元々「露地」で、
屋根等の無い、吹きさらしの土地を指す言葉。
建物がなく、樹木もない、空が丸見えになっている土地の意味の「露地」は、
建物と建物の間にある屋根のない空間を限定的に指す言葉に転じてきて、
「道・路」(みち)の意味が強調されて「路地」になったようで。
「横丁」や「路地裏」の、店舗や家屋の出入り口が面していて、
場合によってはアーケード化したものも広義の「路地」ととらえ、
「路地協」(全国路地のまち連絡協議会)なるものもあるとのこと。
で、それはそれとして、私が出会った路地がコレ。
東京都新宿区は高田馬場付近にある「路地」です。
ちゃんと生活道路として、近所の人が利用している「道」です。
幅は1mもありません。
すれ違うのも互いに体を横にしないと大変です。
私の場合、体を横にしてもギリです。
互いに背中向きに横にならないと、相当気まずいです。
両側がキッチリと壁というのも狭さが強調されています。
「高田馬場」で、お隣には「早稲田」があるくらいですから
おそらく、かつては田んぼが広がっていて、
その農地のあぜ道がそのまま残ってるんでしょうけど、
それにしても、この狭さでそのまま残ったというのが。
とは言え、実は都内の歴史あるエリアには、
結構こういう狭い路地が残っているようで、
神楽坂あたりの路地もネットでは結構出てました。
また、そもそも平地が少なく部分的に開墾したエリアに
固まって集落を築く形になっている、海沿いの漁師町や島には、
まだまだ、こんな路地はいっぱい残っているんでしょうけどね。
路地マニア、狭路マニアという人もいるそうですけど、
そうでなくても、街中でいきなりこういう空間に出合うと、
やっぱり、なんだか、グッときますよねぇ。