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小さなギモン調べてみました!

建築・不動産から言葉のトリビアまで、仕事の中で見聞きした小さなギモンを調べて報告していきます。

2011年6月のアーカイブ

先日、弊社社長と共に、陸前高田を訪れました。

特に誰かと約束があったわけではありませんが、

一関まで行ったついでに足を伸ばしてみました。

ニュース等で情報は得ていましたが、

実際に訪れてみて、あまりのことに呆然としました。

高田P1.JPG

道路だけはある程度通っていましたが、

他には何もありません。

それこそ、日々瓦礫撤去を続けてきた

作業にあたった方々の努力の結果、

ここまでになったのだと思いますが、

数棟の建物を残して、ただただ平野と化していました。

何度か宿泊もし、色々と思い出のあるホテルも

下層階は無残な状態となっていました。

ホテルの左側は、かつてはテニスコートがあったのですが、

今はもう海です。

高田P2.JPG

遠目に見るとこのホテルだけが、

ポツンとキレイに残っているように見えることが、

かえって寂しさを倍増させます。

高田P3.JPG

もし自分がこのまちの住人だったなら、

きっと未だに途方にくれているのではないか、とさえ思いました。

でも、

全てを流されたにもかかわらず、地元の事業者の方は言っていました。

「泣いてばかりいてもしょうがないでしょ。社員を食わしていかなきゃいけないし。」

・・・・その前向きなパワーに脱帽です。

高速道路が無料になるから、

もらえるものを貰わないと損だから、

とにかくトクをしたいから、

そんな理由で罹災証明を取得しようとする方が増えていると聞きました。

とても悲しいことです。

本当の被災地のために何も出来ないでいる、と思っている人も、

せめて本当にサポートが必要な人への支援を邪魔する事の無いように、

他人に頼らずに自分で出来ることを自分ですると言うことだけでも、

被災地支援になるんじゃないでしょうか。

そして、本当に前向きに動き出している方々へ、

せめて声援だけでも贈りたいと思います。

ガンバレ!東北

ガンバレ!陸前高田

「小さなギモン」を調べるはずのこのブログ。

毎回、結構な脱線を繰り返しており、かつ、本業とは関係のない話しがほとんどになってしまっていますが、

すいません、今回もこのパターンです。

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で、表題の「タコ」。

私の会社の社長が、「タコの頭」が大好きでして、

お寿司屋さんでは必ずと言っていいほど、つまみで注文します。

そこで、ふと、タコ」=「蛸」ってどうしてその呼び名がついたのか?となりました。

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例によって調べてみると、

「タ」は「手」の意味で、「コ」はそれにくっついて言葉を整える語助、手がたくさんあるから「タコ」と呼ぶ。

というのが有力っぽいです。

ただ、「コ」って音は、古語のなかでは棒状のもを表すものに結構ついていて、

しかも男性自身を表している、って言う話も有ります。

 

「海鼠」=「ナマコ」も、そもそもは「コ」と呼ばれていました。

まぁ、多少、男性自身っぽい形をしてなくもないですよね。

で、元は「コ」ですから、「生(ナマ)」の「コ」を「ナマコ」と言うわけです。

さらに、ナマコの卵巣は、ナマコ=「コ」の子供だから「このこ」。

ナマコの腸は、「コ」の腸(ワタ)だから「このわた」。

スジは通っているでしょ。

 

「きのこ」も、木から生えている「子供」で「木の子」という説も有りますが、

先の棒状、男性自身の意味で、「木のコ」という説も有ります。

しかもこれが屹立しているので、「猛々しい(たけだけしい)」ということで、

「シイタケ」とか「ベニテングダケ」のような、「~タケ」という言い方もするようになったとか。

 

してみると、「タコ」って、「コ」が多くあるから「多コ」で「タコ」じゃないのか?

っていうのが、私の説です。

いや、他にも言っている人がいるかもしれませんが。

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で、そうすると、「蛸」の方はいいとしても「凧」はどうして「タコ」なのか?

これまた調べてみると、「凧」=「タコ」は、もともとは「イカ」でした。

 

どういう意味かと言うと、この空を飛ぶ物は、中国から伝わり、元は「紙鳶」(しび)と呼ばれ、

文字通り紙で出来た鳶=トビ、つまり鳥のように空を飛ぶものという、きわめて納得のいく名前でした。

それが、改良を加えて行く過程で下に足をつけてバランスを取る形状が生まれ、

そのカタチが「烏賊(イカ)」ににていることから、最初は「イカ」と呼ばれたようです。

「イカ」という呼び方は、関西で発生し、今でも関西では「イカ」と呼ぶ地方も有ります。

これが、関東に伝わってきた時に、特に江戸っ子は関西と同じ呼び方を良しとせず、

「あっちが『イカ』なら、俺達は『タコ』で。」

くらいの勢いで「タコ」と呼び始め、それが定着して言ったようです。

いや、本当の話。

もっとも、いつ頃から広まったのかは、わかりませんが、「タコ」の名前は江戸時代以降にしか登場しませんので、その頃だとは思われます。

そういえば、長崎では「タコ」でも「イカ」でもなく、「ハタ」といいますが、これは「旗」と同じで「はためく」からでしょうか。

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で、「蛸」と「凧」はいいとして、自動車なんかについている「タコメーター」の「タコ」は何なのか?

いきなり日本語とは関係なくなりましたが。

 

「タコメーター」=tachometerとは、いわゆる回転計のことで、スピードメーターの横についているアレです。

「メーター」は計測器ですから、そうすると「タコ」って何だ?、と。

tachoは、ギリシア語で速度を意味するtakhosに由来するそうです。

「タコメーター」はアメリカ英語だそうで、イギリスでは「レブカウンター」と言うのだそうです。

 

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じゃぁ、メキシコ料理の「タコス」はどうなんだ?

もしかして、「タコス」=tacosの「ス」は複数形で、単数形は「タコ」なんじゃないか?

と思ったら、やっぱりそうでした。

 

で、この「タコ」=taco、スペイン語では円筒形のものを指す言葉だそうで、

円筒形に包むものは何でも「タコ」なんだそうです。

 

ちなみに、沖縄料理の「タコライス」は「蛸ライス」ではなく、

この「タコ」をご飯の上に乗せたものが、元だそうですが、

今では、円筒形になっている部分は見当たりませんよねぇ。

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あと、「タコ」と言えば、胼胝」というのもあります。

これがあの「耳にタコができる」という言い回しに使う、

皮膚の一部が固くなったりする「タコ」です。別名「べんち」。

何故、これを「たこ」と呼ぶのかは、判りませんでしたが。

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他にも、「たこ」で漢字変換すると、地名や人名も含めて、

結構多くの文字が出てきます。

「蛸」も他に「章魚」とか「鱆」とか「鮹」とも書くようです。

私のPCの辞書の変換候補文字の中で一番かわいかったのが、

「C:。ミ」

最初は、意味がわかりませんでしたが、

横になった「タコ」の絵文字のようです。

「たこ」と入力して、これが出てくることに、ちょっとびっくりです。

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DSCF0011.JPG

写真は、かつての私の愛車「PIAZZA」のタコメーター(左)です。

「PIAZZA」って国産車であることも知らない人がおおいです。

これがPIAZZAです。ああ、懐かしい・・・

DSCF0014.JPG

 

この記事を書いた人

斉藤 一則

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