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四方山雑記帳

東北・宮城・仙台マーケットの小ネタ小ばなし

2019年6月のアーカイブ

その界隈で、安くて満腹、美味しいと親しまれた蕎麦屋が畳んで久方。

心機一転、そば粉は会津の山都産に切り替えて、
ランチはせず、蕎麦好きが来る本物の店をやりたいと思います。

なかなか思案のしどころですね。
高級店にすれば、今まで通いの近隣客は減り、
蕎麦好き場所を選ばずとはいえ、住宅街の駐車3台は行きづらい。

しかして初志貫徹。会津の皆さんにも応援されて、
弟が打ち、姉が切り盛り、御袋さんも生き生き再登板の店内は、
開店三月を経ても口明け暫しで満席です。

ざるは生粉打ち、汁もの・ぶっかけは二八。
ランチはないけど、小天丼セット950円はお値打ち。
大盛はないけど、ざる二枚目半額も嬉し。

セットのぶっかけ二八は、+150円で十割せいろにできますよ。
パートさんのお運びも上手。
旧来の御年輩と、蕎麦好きの御新規さんが対角で啜る音の佳さ。

悩んで工夫して、走りながら考えて、
建物はリノベーション、クオリティはイノベーション、事業を承継・法人化。
小さいけれど堅い商売を、次代に繋ぐ二人に乾杯!

※旭ヶ丘つつみ庵。蕎麦前に、ぜひ鰊で一盃を。

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私事。
最も歳の離れた酒友にして、上越の巨星。
地域自立・産業持続の士、大島精次氏翁が永眠されました。

その生涯は生粋の越淡麗の如く、苦も楽も澄切った王道の足跡。
大好物の笹蒲鉾を気づけば十枚、ぺろりと平らげ塗枡傾ける豪気な酒席。

それから1年、本社の廊下ですれ違い久方ぶりのご挨拶に
詩吟始めたよ。
いいですね、今度は茶屋で一献いたしましょう。

そして1年の今宵。
雲間に一礼、黙して献杯申し上げます。

※酒仙になりし翁と生前酌み交わした百年料亭 宇喜世 月の間。

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この記事を書いた人

大志田 典明

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