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四方山雑記帳

東北・宮城・仙台マーケットの小ネタ小ばなし

2016年6月のアーカイブ

お客様が「行ける」ところを探すのではなくて、
お客様が「行きたい」ところを開拓していく。

無事、サミット終了後の伊勢志摩は、日本のバリヤフリーツアー
発祥の地でもあります。

今から15年前、鳥羽の元ボーリング場にセンターを開設して以来、
当初4年間の県補助以外は自走しているNPOがあります。
経営体が非営利でも、しっかり事業として成立させるモデルは、
これから増えるであろう元気なれど足腰不安のマインドアクティブな
マーケットに嬉しい受け皿。
観光地≒むしろ地方で起業できるソーシャルビジネスとして、現在、
北海道から沖縄まで20エリアにバリアフリーツアーセンターを誕生
させています。

例えば玄関に少し段差のある老舗旅館。これを無段差にするの
ではなく、「少し段差がございますが、風情ある旅館ですよ」という
ご案内。「家族で車椅いすを持ち上げるからOK!」という選択は
利用者自身がするのです。

パーソナルバリヤフリー基準は、単に施設のバリア度をチェック
するのではなく、利用者が判断できる目安を客観的に伝えること。
ハード条件はあくまで手段で、選択提案による集客増というソフト
効果が目的です。

自称いたずラッコの笑み満面でゲン氏。
水族館プロデューサーも、丘でイイ仕事するでしょ。

ハードで・人手で・心理でバリヤがフリーになる多様なユニバー
サルの在り方。"古きを佳きに"する、インバウントの新しい視点が
地域活性のヒントになります。

※御年93歳!伊勢は日の出旅館の大女将がお出迎え。素敵です。

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三春の姫の快気祝いに、ご親戚の割烹に男衆が集まり、
めでたく御一献の予定が、急遽の再入院で散会の夜。
途方にくれ、駅前をそぞろ歩いても佳き店発見に至らず、
脇路・小径めぐってもピンと来る店出逢わず。
ちょっと惹かれるBARを横目に、まだワンショットには早い18時、
ついに国道へ出てしまったおっさん二人が眼にしたのは
横断歩道の向こうの良さげな灯りです。

サイトー君、あれは、もしかして美容室っぽいね。
いや、以外にペット的専門学校のウィンドーかもしれまんよ。
どうするかね。
ルビコン河ですからね。
じゃ渡るしかないね。

ルビコン歩道を横断すると、上から見たその一軒家の壁一面に
コークを持ったアメリカンガールの画があります。

これは違っちゃったね。
でも行くしかないですね。

その店は、間口2軒の二階建て。
既に一階は、女子時々男子で満席。
予約なしで2名OK?の問合せに、ニコニコ顔のギャルソン君が
どーぞと案内してくれます。

そこは全女子、2階の大窓は新緑美しい雨の街路樹。
なるほど、駅前にいなかった郡山の女子たちは、ここにいるのですね。

オーナーは千葉出身。
前職は広告代理店。
どちらかといえばクリエーター職。
何となくイイ感じがするから、と店名はmoca。
珈琲屋ではなくイタリアン。
自分は2階カウンターでバーマン、
しっかりシェフがいて、スタッフもいる。
起業数年でこの繁盛は、ヒトとミセとキャクを見れば了解です。

そのうち、もう1店舗できちゃうね。
いやいや、まだまだですよ。

震災後の再生に向けた開店や、離職からの起業とはまた別の
普通の転職・開業が街に新しい消費を創る姿は。いよいよ復興アフター。
次の5年・10年をスタートする芽が、あちこちで生まれ出しましたね。

※やっぱり!先月おっさん用の和食屋も開業。その前にmocaへぜひ。

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大志田 典明

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