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四方山雑記帳

東北・宮城・仙台マーケットの小ネタ小ばなし

2016年1月のアーカイブ

1970年12月18日。
広瀬通の地下に一軒のBARがオープンしました。
マスターが最初に出したカクテルはマンハッタン。

では、ぜひ同じものを。
あの時は何回ステアしたものか、忘れるほどでございますねぇ。

ドイツのファンクショナルで美的なグラスへ静かに注ぎながら、
2回の大地震を越したバックバーから柔らかなLPが流れます。

グレンミラーを体感した世代ではないけれど
ムーンライトセレナーデはマスターの時代を共有させてくれます。

2015年12月18日。
45周年を迎えた店は、静かに閉まったまま。
今は大人物になったかつての駆け出したちの夢の跡、
物静かな作家の隠れ家、
小僧世代の背伸びの場。

カクテルを、世界で初めてホテルのメインバーに導いたハリー・クラドック。
困ったらバーへ行け、の合言葉そのままに、その名を冠したこの店には
アフターディナーの至福がありました。

マティーニ、ホワイトレディ、ギムレット。
もう観ることのできないマスターのフォルムですが、若きバーマンへ仙台の
ショットは継がれていくのです。

※最後の明かり。そして時代は次代へ。

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2011年から5年。
未曽有の体験をした東北人。
電気がなく、ガスもなく、県庁前からダイエーまで買い出しに並ぶセピア色の
ような小雪まじりの光景。
一番町で出逢ったおにぎり1個1000円の露店、文化横丁で感激した握り
一折1000円の寿司本さん。

復旧、復活、復興。義援、応援、支援。
再生は、まだまだ半ば。鎮魂は、ずっと続きます。

気が付けば、仙石線は全線開通し、
東西線が開業し、街は新たな起動のエネルギーを蓄え始めました。

マイナスのカバーから、プラスの成長に転ずる年。
次の5年は、東京オリンピック・東北にはILC。
地域と人と、産業と頭脳と、文化と教育が融合して、心豊かな地方創生
になりますように。

※みなさん、2020年の創造をご一緒に!
DSCF2504.JPG

この記事を書いた人

大志田 典明

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