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四方山雑記帳

東北・宮城・仙台マーケットの小ネタ小ばなし

2011年5月のアーカイブ

  
いち早くお店復活していたジゾ氏から突然の電話。
明日手術することになりまして、ちょっと店休みます。
手術?尋常じゃないね!
仕込み中に指の突きどころがマズくて、腱を切ったらしいです。
ソムリエにしても蕎麦打ちにしても、親指使えないのはつらいもの。
お大事に。
 
暫しのんびりしますと言われたけれど、さぁドコで飯たべよう。
普段と逆方向に足を向けると、如来様の向かいにワインバー発見。
この微妙なぶっきら棒さは、あっジゾ氏の弟子筋・君の店です。
 
では引っ越しも祝して、ご無沙汰代わりのシャンパンね。
シャンパンもいいですが、こんな“泡”あります。
伏見君、毎度ベツ物を薦めるお約束。
 
ん?これは不思議。
ワインだけどサケの冴えた感じ、スパークリングだけど搾りたて生
酒の含発泡な感じ。実に撫子で、しとやかな美味しさです。
福島産シャルドネのブランdeブランは、あわザケというべき別モノ。
 
こんな酒造りを考えるのは、やっぱりメルシャンか。
バーダップの酒井ワイナリーで、メルシャンの博士に褒められなが
ココまで来ましたと、奥さんが初のメルロー樽熟をおみ漬で振舞
ってくれたのは25年前の話。
 
地域ならではの産物・風土に着眼立脚して、ソコのオリジンを創る
仕事は素晴らしい。
大手もいいことするねー。
 
新しい地産で消費を起こせば、農家の収入も・地域の雇用・生産
緑地としての環境も持続します。持続とは、人がいられること。
人がいられる場づくり=マチづくり・ムラおこしを、製造業が果たす
役割を教えてくれるお酒に、乾杯ですね。
 
※葡萄で造った日本のお酒、福島シャルドネ新鶴のあわ。
  東北の復興に、まず一盃!
 

DSCF4546.JPG

のどかな塩竈さんの境内は、草木も鳥もいつもと同じ初夏の陽気。
志波彦さん、御釜社さんと詣でて本町界隈を歩くと、規制線の分庁舎や
丁寧に分別された廃棄回収作業を除けば、ここも変わらぬ塩竈の風景
です。
 
てくてく闊歩で阿部勘酒造店へ。
あの日、仙台に送り届けてくれた新潟の恩人に、お気に入りの御神田
米奉献酒・一宮を求めます。
四千数百数十一円になります。あ、一円は結構ですヨ。
財布に一円あったけど、ちょっと嬉しいね。
 
次いで、まだシャッター半開きの器の郷ひろ埜にお伺い。
いやー、余震ですっかりやられました。焼き物屋は上に高い品置くので
残ったのはこれだけです。
そういいつつ趣ある有田の酒盃。対で箱詰めしてもらうと、
数千円になります。
え?二つだよ。
三割引きでお願いしております。
お見舞兼ねて買いに来て、店から割引きお願いされるなんて初めて。
こんな時にお運びいただきましてと、深々お辞儀が有り難いものです。
 
盃持ち込み、熊久商店。
於茂多加と一緒に、田舎へ長寿祝いを送ってもらえば、
あれ、化粧箱代は?
毎度どうも、おまけしときました。
 
梅果堂の利休を買って、再開一番の阿部平蒲鉾店に寄ります。
笹かまぼこ三種三枚包んでもらった帰りしな、
お味見1枚入れておきますネ。
 
すごく嬉しい、前より楽しい震災後のお買いもの。
物を売っているのではなく、感謝やお礼を伝える商い。
しずかに、着々と商人の再起動が始まっています。
いつもの通り道、開いている店があったら覗いてみませんか。
 
※美味しさはゆずれない、食べれば分かる滋味はぷりぷりのジワジワ。
戦前50年・戦後65年の阿部平蒲鉾店。終戦時はバラックから再生とか。
四代目阿部平太郎さんの人と成りが、店と味から伝わります。
東北の復興に、まず一枚!

DSCF1630.JPG

この記事を書いた人

大志田 典明

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