寒ざらしの街なかで、熱いお茶一服!
海岸通りに祖父から三代続くチャムリエ君の茶舗は、静岡で出会
ったじい様・ばあ様が、ご縁あって塩竈に移り開業した老舗です。
みなさまのお世話になって今に至る御恩を、孫が一所懸命お返し
しようと、お客様を大切に・店を大切にする心意気に洗われます。
一輪の花を添えて、昨日は焙じ、今日は深蒸し。
あー、掌からじんとする茶の香りは、この街のお迎え席のよう。
坐ってみれば、仙台四郎の後に小ぶりのペット茶が並んでいます。
商用栽培茶の北限・桃生の畑を応援し、買い支えるのもチャムリエ
流の御恩返し。いっとき、ついにペットボトルに迎合したのかと揶揄
されたのもナンのソノ。
桃生の子供たちが、自分たちが頑張ったお茶が、こんな商品になっ
て売られているんダと、ふるさと自慢を創ったのです。
ずっと前から地域の資源を大切にし、農・商・工で連携するのは彼に
とっては当たり前。
ところで花粉症でしたか?
そうそう。今年は10倍っていうから厳しいね。
これイイですよー。
聞けば茶葉をとった茎や育った葉にコイ成分がたっぷりとのこと。
未利用資源の有効活用かつ農家の新収入になればエコロジーで
エコノミック。その名もチャブレットなる珍商品を頂戴し大笑い。
小さくても濃い商店が、その街の元気の核になります。
月に1度は地域の商店を覗いてみませんか?
※桃生の茶葉で煎れた矢部園の伊達茶。