今年の3月頃、東京での仲間N氏(ベトナム住宅研究会のメンバーで、元某TV局の社長)から電話が入った。「真ちゃんさー、今度、日本橋西ロータリークラブの会合でしゃべってよ」と、「何をしゃべればいいの」と聞けば、「震災後5年を経過した復興状況を、10月にロータリーで宮古に支援に行くので、その辺もしゃべってくれればありがたいね」と。
今まで、市内と、震災翌年にベトナム・ダナン市のダナン工科大学、3年後の埼玉県坂戸市でのホテルでの講演で、東日本大震災とはどのような地震災害であったのか、強大な地震・津波に遭遇して、何が本当に必要で、何が困ったのかを、日本の地震災害の歴史を踏まえ、講演し、来るべき「南海トラフ地震」には対して、なにが必要で何に気を付けて準備すればいいかなどを話した。
久しぶりの講演の要請だが、実はまだ宮古市の被害状況の視察はしていなかった。早速4月に弊社斎藤君と共に宮古市へ視察に出かけた。車で仙台から5時間。1泊して翌日から、田老から南の釜石まで視察を行った。
宮古周辺の視察を踏まえ、6月8日に箱崎のロイヤルパークホテルで講演に臨んだ。
電話で聞いた時には、メンバーは150人ほどいるけど、常時出席しているのは20名チョットかなと、言うので資料は30部ほど用意したが、出席者は36名で盛況の会となった。
講演内容は、5年を経過しても沿岸部の復興はまだまだ途上にあること。特に防潮堤の工事などは宮城10%、岩手で5%ほどしか進んでいないこと。特に今回は首都圏での講演となるので、南海トラフのひずみが大きくなり、近いうちに必ず大地震・大津波が来ること。発生すれば、被害総額220兆円、死者32万人が出ること。特に津波の恐ろしさを知ってほしいと、東日本大震災では地震後津波が発生するまで30~40分のタイムラグがあったが、南海トラフ地震は数分で20m以上の津波が発生すること。江戸時代の地震の歴史を辿れば、その後1か月半ほどで、富士山が大爆発をしたことなどを話した。
講演が終わり、仙台に戻った翌日にN氏から電話があり、「真ちゃん、良かったよ。ロータリーのメンバーで静岡に住む人から、南海トラフ地震の説明を聞いて早急に対処しないとと、言っていたよ」と。
喜んで頂いて、参考にしてくれれば宮古まで行って調べたことは役に立ったと斎藤君にも報告。
でも、一番の収穫は、田老のホテルで食べた「龍泉洞の黒豚」かな。その脂身の旨さに、私も斎藤君も大満足。今まで食べた豚肉の中で最高ランクではないかと、二人ともまた食べてみたいと・・・。