今日5月9日は私の誕生日ですが、この歳になると余り誕生日は迎えたくないですね。
さて、過日4月22日に(一社)ベトナム住宅研究会の研究例会が、昨年暮れまで前クエェート大使だった辻原氏を講師に迎え、神楽坂の「離島キッチン」で開かれました。
研究例会では、今まで国交省やUR都市機構、工学院大学等のベトナム研究機関、ジェトロや時事通信社前ハノイ支局長、ダナン駐日代表部などの関係各所から講師を迎え、勉強会をしていますが、今回は特別編です。
辻原氏は、私の友人でもあり尊敬する元国交省O氏の後輩であり、4年ほど前にベト研メンバーとはよく食事に行っていた新橋の「すし弘」で初めてお会いしました。もうすぐクウェート大使として赴任することをお聞きし、O氏と二人で「大使在任中にクウェートへ遊びに行くよ」と話したら、「クウェートは何も無い処だからダナンで会いましょう」などと話が弾んでいたが、結局スケジュールが合わず、行けずじまいだった。
よくTVや新聞などで中東でのISの話や内戦などの情勢を放送していますが、昨年冬までの3年間をクウェート大使として目の当たりに肌で感じた中東の本当の姿をお聞きし、大変貴重な経験となりました。
世界の情勢を仲間内で大使と酒を交わしながら聞くことが出来るとは、良い仲間に恵まれて幸せです。
ベト研メンバーには官僚の他、時事通信社や協同通信社の元記者、TV局の元社長、ITの会長や我々と同業の建築・不動産関係者もおり、多士済々のメンバーとゲストを含め、21名で聴講しました.
それでは簡単なクウェートの知識を。面積は四国ほどの小さな国ですが石油産出国のため、豊かな国のようです。人口は約400万人ですが、クウェート人は130万人ほど、その他270万人は諸外国人(特にインド人が多いらしい)で期間労働者として入国しているとのこと。
話のなかで、「そうなんだ!」と知らされたのは、ユダヤ教もキリスト教もイスラム教も、信じる神は同じだという。それなのに、何が中世以降長年の間反目しあうのか、その源流が判りとても興味深い話でした。
イスラム教徒の国ですから、酒は飲めず売ってもいないそうです。酒好きの私などには長い滞在は難しいかな。それでも一度は行ってみたい、アラブの国ですね。