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ちょっと知りたい不動産の一口知識

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2014年7月のアーカイブ

過日、業務連携の中で数々の仕事をこなしてきたアサヒ設計事務所の高橋社長が私の業務部屋を訪れ、「社長、こんな記事ありましたよ」と持参したのが、『平成26年度経済連携促進のための産業高度化す推進事業補助金(ベトナム:経済産業人材育成支援研修事業)に係る補助事業の公募について』(経済産業省)という、一枚の紙面。

何故、こんな記事を持ってきてくれたのかというと、私が一般社団法人ベトナム住宅研究会の理事をしているからなのですが・・・。

東日本大震災以降、被災地の現状復旧、企業の復興等で土木・建築資材の供給不足、職人不足で工事費が3?5割ほど上昇するなどにより、一般民間企業の復興、活力に大きな影を残しています。

よく東京に行くと、「松ちゃんはいいよねー。仙台がバブルで」とか言われますが、地元中小の設計事務所や私どもの建築・不動産企画事務所などは、工事費の高騰から民間での建設需要が停滞し、新たな業務の模索に四苦八苦しているのが現状なのです。

最近見たテレビの中で、職人不足を解消するために日本のサブコン(建築の下請け業者)が型枠大工や鉄筋工の職人育成のため、ベトナムに養成学校を設立し教育をしている場面が映し出されていましたが、今やベトナムは日本の工事現場での不足する職人の供給元として最大の市場になろうとしています。

ベトナムの主要市街地の建物は鉄筋コンクリート造ですし、古来より木造建築には在来工法の素晴らしい建物も多く存在するのです。

今回の記事は、ベトナムの企業がまだ十分とは言えない企業の社会的責任(CSR)について、ベトナムへの企業投資や業務の連携を行うに際し、CSRの土壌を醸成させようとの意図で、企画された案件で、その育成企業をを公募しようとの内容でした。

ベトナム人は非常に勤勉で若い労働力が溢れており、古来より日本とも繋がりの深い親日国であるベトナムの労働力の手助けを受けることは、両国にとって意義のあることではないかとも思っています。

工事現場.JPG

《ハノイ市内に工事中の現場風景》日本での旧耐震時(昭和56年以前)の施工風景を思い出させます。

この記事を書いた人

松本 真明

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