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ちょっと知りたい不動産の一口知識

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2012年2月のアーカイブ

1948年5月、

仙台市に生まれた私は、高校を卒業するまで某スポーツの選手として、授業が終われば練習・練習の日々を送っていたのである。当然に同級生とも親しく青春を謳歌するという状況にはなく、書物に接する機会や読書などにも縁遠い生活をしていた。

春から秋までの土・休日は殆どが大会日で、市・県大会、東北大会、国体と全てがスポーツに費やされた青春時代であった。期末の試験などがあると、3日ほど前から徹夜で勉強し付け焼き刃の対応であり、試験の翌日にはすっかり問題さえも忘れていた。

そんな訳で、読書に親しんだのはその後のことで、今のように常に本に親しんでいる状況になったのは、多分35歳過ぎ頃からだろうと思う。

ジャンルも恋愛小説などは読んだこともなく、殆どが中国や日本の歴史小説中心の読書である。

好きな作家と言えば、中国歴史系では宮城谷昌光や北方謙三(三国志は吉川英治よりも面白かった)、浅田次郎(蒼穹の昴や壬生義士伝はお勧め)和物としては、池波正太郎(特に鬼平犯科帳が好き)、司馬遼太郎、藤澤周平、隆慶一郎などになってしまう。

最近読んだ本では、熊谷達哉(邂逅の森は面白い)、本年度の直木賞作家:葉室麟の蜩の記、山本周五郎の長い坂など面白く読ませてもらった。

でも何と言っても、若い頃から大好きなのは、「新撰組」に関する書物である。特に土方歳三の生き様には共感し、数々の本を読んできた。

下記の写真はその中でも好きな新撰組書物を写したものだが、先月東京の高田馬場に行った折り、駅前のビックボックス(黒川紀章の設計)1階で古書市をやっており、何気なく覗いたら、そこに有った本が加瀬谷直氏が昭和57年に書いた「土方歳三の最後」という立派な本で、これだ!といって即購入。初版本で1,500円というから当時としてはかなり高い本だが、「値段は」と聞いたら「500円です」とのこと。やったーと一人ほくそ笑む。

開いてみたら何と知人に差し上げた本らしく、全くの未使用。中には作者の自筆の訂正文が・・・。こんな事ってあるんですね。

ちなみに新撰組ファンの不朽の名作:子母澤寛著の「新撰組始末記」は昭和44年、新撰組の剣客:永倉新八の孫が書いた「新撰組顛末記」は昭和46年、「新撰組覚書」は昭和47年発行の本で、文庫本の「土方歳三日記」は、産声を上げた日から函館に死すまでの数々の記録により彼の生き様を著した書で、今年読んだものである。

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新年を迎えたと思ったら、もう既に1月も過ぎてしまいましたね。

今年の冬はシベリア寒気団が長逗留し、27年振りの寒さとか。本当に寒いですね。

朝起きてベランダの窓を開け、アサヒを望みながらベランダでの一服。でも今年は灰皿の水も硬く凍っています。

昭和20?30年代は、普通の家庭には内風呂が無く、近くの銭湯に行くのですが、夕方風呂上がりの洗い髪は家路につくまでに凍り付き、タオルはピーンと立ち上がったものでした。

さて、東日本大震災の被災地は大方の復興計画も纏まり、着々と復興の準備を始めています。私も仕事柄何カ所かのお手伝いをしていますが、その中でも陸前高田市のキャピタルホテルが再建に向けて動き出すということで、今からワクワクしています。

キャピタルホテル1000と言えば、当地出身の千昌夫さんのホテルとして一時ワイドショウ等で騒がれましたが、社長に同行して千さんに故郷でのホテル建設企画の話をしたところ、「喜んで出資しますよ。」と大株主になって頂きました。

ホテルの経営者でもあった私の以前務めていた会社の社長も当地出身で、4代前の市長から市としてまともなホテルがないので、是非造って欲しいといわれ、社長が「まっちゃん。三陸にはない都市型のホテルを造るよ。」と私が企画責任者を言いつかり、現地に泊まり込みながら平成元年にオープンしたホテルでした。。

今回の大震災では、ホテルの4階部分まで津波が押し寄せ、側に建つ授業員棟は流され、テニスコートは地盤沈下により、海と一体化してしまいました。

廻りの建物が全て破壊された陸前高田市でも、唯一ホテルが無惨ながらもその形を残し「震災のモニュメントとして残し、後世に津波の恐ろしさを伝えよう。」との話しもあったのですが、いかんせん地盤沈下が激しく解体すると言うことが市できめられました。

「そうか、愛着のあったホテルもなくなるんだ。」と寂しい思いをしていましたが、「今回高台に再建することに決まりましたので、全面的な企画をお願いしたい。」とホテル関係者が来社し喜びもひとしお。

25年前の当時を振り返り規模は1/3になれども、やるき満々。震災後の経済復興と観光客誘致の為、また地元に愛されるホテルとしてを再建しようと思っています。

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