今回は名刺の由来です。
印刷会社にいますので、名刺はもっともポピュラーな印刷物ですが、はじめて会う方へ最初に差し出す一番大切な印刷物だと思っています。
91×55mmの小さな紙片から大きなビジネスや一生にわたるお付き合いが生まれることもありますからね。
さてその名刺の「刺」とはなんでしょう?
中国の「漢」(紀元前206年頃)の時代に漢の高祖「劉邦」が名刺の原型である「刺」を使った人だと言われています。
劉邦が妻を娶る際、その父親に取り急ぎ面会を申し込むため名刺に「政治献金をします」というメッセージを書き置いたということです。
当時は木や竹を削り、それに名前を書いたり彫ったりしたものを扉に差したりして使用していたそうです。
現在の名刺は内容も形式的になっていますが、もうすこし相手に気持ちを伝えるものにできないか考えさせられました。