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黒ひげのモノローグ

口・健康・食・旅、歯科医のひとりごと

2020年9月のアーカイブ

咀嚼、食べることは大事ですよと良く言われます。最近は柔らかい食べ物が多く咀嚼の回数は大人も子供も少なくなってきています。

食べることは刺激になるんです。車を運転しているときにガムを噛むと目がさめるのは、咀嚼の刺激が脳へ伝わり眠気がさめるということです。この刺激は骨にも伝わりますので骨の成長にも関係します。

最近はお顔が小さくスマートなお子さんが増えています。本来乳歯の歯並びは隙間が空いていわゆるすきっ歯になっているのが正常なんですよ。しかし最近のお子さんは乳歯の段階で隙間がなく見るからにきつそうに生えている子が多くなっています。お顔はお父さん、お母さんに当然似ます。遺伝ですね。でもそれだけでなく環境的な因子も影響します。顎の成長の一つの因子に咀嚼が影響しているのです。

お子さんは3歳くらいから咀嚼を少しずつ意識して5歳くらいで食べることを覚えていきます。その過程で食べる時の姿勢はとても重要です。

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食べる時、勉強する時、本を読む時の姿勢です。右の図がいい姿勢です。左は悪い姿勢です。足が地面いついてなく背中が丸くなって前かがみになっています。そしてテーブルとお腹が離れています。ものを食べるというシンプルな行為ですが、良い咀嚼をするにはいい姿勢が基本です。

正しい姿勢とは①テーブルに向かってまっすぐ座る②胸とヘソの間にテーブルが来るように③椅子に深く腰掛ける④テーブルとの間にこぶし1つ分あける⑤足の裏が地面についているとなります。

姿勢がいいと消化吸収がアップします。良い噛み合わせが保たれます。そしてボディーバランスが保たれて怪我をしにくくなります。お子さんの座っている時の姿勢をぜひ見てあげてください。加えて大事なのはお父さんお母さんが見本を示すことですね。

あまりガミガミ言わないでテーブルにまっすぐ向かっていないときは「あれおへそと机は仲良しかな」なんてお話をしてあげるといいかもしれません。

泉ボタニカルガーデンに行って来ました。

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柏崎 潤

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