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黒ひげのモノローグ

口・健康・食・旅、歯科医のひとりごと

2019年12月のアーカイブ

舌から全身の状態をみる医療は、中国では古くから取り入れられており、日本においても江戸時代頃からの記録があります。

舌は触る感覚や、味を感じ取る器官です。ストレスが多くなると味覚が感じにくくなったり、舌がヒリヒリ痛くなったりすることがあります。そういった意味ではとても敏感な部分で体調の変化が出やすい場所だと思います。

舌をベ〜と出して鏡でみてください。舌の側面が凸凹になっていて歯の圧痕がついている方はいませんか?これを「歯痕」といいます。ストレスや緊張で舌を歯に強く押し当てている習慣がある場合が多く、筋緊張が強い方の可能性があります。脂っこいものや甘いもの、お酒類を控えめにして植物性食品やビタミンを多く取るようにすると良いとされています。軽い運動も大事です。

舌の表面に深い溝がありませんか?これは血液成分のバランスや栄養状態の不良を示すと言われています。粘膜の再生力の低下から痛みを生じ易くなります。水分補給を気をつけましょう。そして刺激のある辛いものや塩辛いものは避けてバランスの良い食事を心がけると良いとされています。

舌の表面が真っ白になっていませんか?脱水や唾液の減少による自浄作用の低下で起こることがあります。また消化作用の低下や腸内の感染症の可能性もあります。内科の先生の相談して胃腸症状をみてもらうといいかもしれません。

そのほかにも舌が青くなったり、舌の先が赤く発赤していたり、舌に黒い毛が増えていたり色々な症状があります。ぜひこの機会に自分の舌(ベロ)を鏡で見てチェックしてみてはいかがですか。(舌診入門・HYORONを参考)

新潟で300年以上の歴史のあるとても素敵な料亭に行きました。久しぶりにゆっくり食事をいただきました。

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柏崎 潤

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