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黒ひげのモノローグ

口・健康・食・旅、歯科医のひとりごと

2016年12月のアーカイブ

皆様こんにちわ 大変ご無沙汰いたしました。

今月エリアマーク例会でジュン歯科としてテーマ発表をさせていただきました。

テーマは歯周病でした。

歯科クリニックで"あなたは歯周病です"と言われると心配になりませんか?この病気はサイレントディジーズともいわれあまり症状がなく知らないうちに歯の土台が弱くなってしまう病気です。しかしあまり心配しすぎる必要はございません。歯周病はほとんどの方がなる病気なのです。あなたが特別ではありません。きちんと歯科クリニックで診断を受けて治療を受け、毎日効果的なブラッシングをしていけば歯周病は治ります。良くなっている方はたくさんいます。ご安心ください!

原因は歯垢、歯石にいる細菌です。この細菌が歯と歯茎の隙間に入っていき病気を進行させます。そしてこれらの細菌はバイオフィルムというネバネバの中にいます。うがいだけでは取れません。だから歯ブラシで物理的に取り去ることが大事です。ブラッシングをする場所のポイントは歯と歯茎の境目にいる歯垢を丁寧に丁寧に掃き出していくことです。(図1・図2)もう一つ大事なのは歯と歯の間はトンネルのようになっています。ここは歯ブラシでは届かないことがあります。その時は"歯と歯の間ブラシ(歯間ブラシ)"が必要となります。時間をかけて丁寧に掃き出してください。最近は寒いので洗面所ではなく居間でテレビを見ながらでもゆっくり行うのがいいでしょう。歯ブラシはこまめに取り替えましょう。毛先が開いてきたら交換です。もう一つ大事なことは力を入れすぎないことです。力を入れる力は100g~150gくらいが目安です。(図3)

歯周病の治療は原因である細菌を除去していくことを基本とします。歯周病治療の特徴は薬物療法が中心ではなく物理的除去療法が中心となります。クリニックでは歯と歯茎の境目の下の方(外から見えない歯茎の中)をお掃除して、ご自宅では歯と歯茎の境目から上の方(外から見えるところ)をお掃除いたします。この両方が合わさることで治っていくのです。治療が終了して治った方は定期的メインテナンスをお忘れなく!今治療されている方は毎日ブラッシングを頑張ってください。心配だなと思っている方は早めに歯科クリニックに行って検査してもらってください。私は大丈夫だと思っている方は中年以降は8割のかたが歯周病になっていますので、過信しないで是非歯科クリニックへ。

今年は大変お疲れ様でした。少しでも皆様の来年からのお口の健康に繋がることを願います。

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図1「LION DENT.EX SYSTEMA 資料」より

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図2「日本人はこうして歯を失っていく」より

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図3 「LION DENT.EX SYSTEMA リーフレット」から

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本文とこの写真は関係ございません。

この記事を書いた人

柏崎 潤

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