メンバーズブログ

マクロの眼

プロジェクトエンジニアを僭称(?)中

2018年12月のアーカイブ

Facebookの投稿は基本はポジティブな情報を載せるカサマですが、珍しく怒りで吠えている投稿をしてしまったですよ。

世界の情報がネットワークで容易にアクセスできるこのインターネッツ時代だからこそ、ネットには載らない「現物」が集まる見本市=展示会の重要性は増しているような気がしますが、見本市を見るだけではなく出す側になったり、運営する側になったり、色々な立場を経験すると、何とも言えぬ経験をすることがあるのでした・・・。

2018年10月12日

【国際化】
日本の食品輸出エキスポ、行ってきましたよ!弊社アウトバウンドが本業です故。事務仕事のせいで、30分ぐらいしかこっちは見れなかったですが(6次産業エキスポ等と同時開催)。43828505_2040971579275283_9026273247452200960_n.jpg

完全にサインやPOPなど英語化され、輸出する気満々のブースもあれば、自治体系の日本語メインで英語併記系もあったり。前者では商談シートの英語版もかなり普及が進んでいましたな。

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後者は日本語の方が大きくデザインされていること多く、たぶんカネを出す自治体担当者さんとかが「おれ英語読めねーから、日本語大きく!」とか「日本のバイヤーもターゲットで!」とか、かつて極東にあって亡国した皇国のような「目的の二重性」があったか、あるいはデザイン担当が「忖度」したか。

「あなたはターゲットじゃないし、あなたの意見いらないから」って、カネを出しているクライアントである自治体の担当者にちゃんと言えるディレクター、少ないので。

そんな中、それらをはるかに超える凄いブースを見つけちゃったですよ!!

「完全日本語」地域産品ブース・・・!!

パネルのポスターとかPOPとか説明カードに、(一枚商品カードをのぞいて)一切外国語表記がないの!
ありゃ?隠し持ってるのかなと思って、英語の資料くださいと頼んだら、出てきたのが何故か「VISIT OOOOOO」とか書かれた、まさかの県のインバウンド観光パンフッ!
オラ何だかとってもワクワクしてきたぞ?
試しに外国語できる人いますか?って聞いたら「今おりません」と。

くはっ、輸出商談会なのに、マサカの完全日本人ターゲットッ!

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その県は、人口100万人を超える巨大な国際都市を抱えているらしいのです。数年前に巨大な津波に襲われた復興途上で、その過程で海外進出に積極的な事業者も増えてきて、それを言語やデザインでサポートする会社も生まれたらしいんですけど、いやはや

(捕捉)

「展示会(見本市)は商談する場だから、練習とかじゃなくて主戦場でっせ。」

とある大阪弁を話す元伝説的カリスマバイヤー(会津出身)が良くおっしゃっていたのですが、東北地方の企業は展示会=見本市で未完成のものを出したり商品を紹介するだけで商談する気がなかったり、というかせっかく名刺交換してもなぜかその後のフォローを全くやらずに「バイヤーさんから連絡来ないなぁ」と悩んでしたり、歯がゆいとのこと。自分が元とーほぐ人、というかガチの会津出身者だけに。

そう、地域パビリオン系に特に多いのですが、展示会は商談する場なのに、「テストマーケテイング」という言葉の下にマーケティングをしないで本当にテストだけしたり、商談の内容を報告させるのではなくて名刺交換した数を報告させたり。

今回のブースが「食材王国000ハラール対応食フェア」というコンセプト的には非常に良かったのに、なぜかちぐはぐな展示内容になったのは、プレスリリースを見ると「テストすること」が目的になってしまい、自治体担当者はコンセプト徹底を委託先に願い、受託者はマーケティング観点に対するコミットなしに忠実にそれを実現し、出展者の皆様がそれに巻き込まれてしまったのではないか?と、行政系ブース/パビリオンに関わったことのあるカサマ的には「良くある風景」として想像してしまうわけです。

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しかし、であれば「テスト」の場としてリアクションメモを収集して分析したり、徹底的に試食コーナーを充実してアンケートを取ったり、あるいは出店者の商品やレシピを掲載したブースパンフレットを新たに作るなどのプロモーション支援があったり、色々できそうな気もします。

すると、まさかと思うのはあのような展示になってしまった最大の理由は、本ブースが出ていた「日本の食品輸出エキスポ」が幕張メッセのホール9-11で開催されていて、主催者側が「同時開催で六次産業化エキスポとか農業WEEKを1-8ホールでやっているから、日本人バイヤーさんもいっぱい来ますよ!」とか説明して、食材王国の人々はそれをうのみにしてしまったのではないか説。

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(幕張メッセHPより転載)

しかし、実は「農業WEEK」で申し込んで入場証を首から下げていても、9-11ホールの「日本の食品輸出エキスポ」には入れないのだ・・・!

主催者同じ、食品系という意味でも同じ。それでも「日本の食品輸出エキスポ」は農業WEEKとは別物なので、別途申し込んで入場する必要があり、離れた9-11ホールに行くのはよほど興味があるか暇なバイヤーさん以外は「農業WEEKの流れで」行く雰囲気ではありません。

結局、県産品を日本で売りたいのか海外で売りたいのか、商談をしたいのかテストをしたいのか、その目的の齟齬が二乗になって誰にも訴求しないブースになってしまったのではないかと邪推するわけです。

結局それは、誰が悪いという話ではなく、全員がマーケティングを共有できなかった、その点に尽きるなと思い、独りカサマはクールに幕張メッセを去るぜ・・・!

朝飯を食べに気仙沼に行ってきたですよ。

2018年10月28日

【潜入、気仙沼「市場で朝めし」】
Yuko Saito さん、Sato Hiroki さんの一般社団法人IkiZen メンバーと、気仙沼市に朝ごはんを食べに行くなど。

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朝5時半出発。
朝ごはんのために気仙沼にまで行くとは、まさに伊達と酔狂というやつですな。

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驚いたのが、三陸自動車道が南三陸町の北の端の歌津まで開通し、さらに大谷海岸ICから気仙沼中央ICも45号線のパイパス的に開通したお陰で、一時間45分ぐらいで気仙沼魚市場に到着できてしまったこと。
これ、全線開通したら、90分ぐらいで到着できそう。

気仙沼片道3時間」「気仙沼だけは出張規定で県外扱いで宿泊可」とか、もはやそういう常識は間もなく解消されそうですな。。。

それもそのはず。
開通すると、起点の仙台港北ICから気仙沼中央ICまで112.8km。これは東北道で仙台宮城ICから郡山ICの116.0kmに近い距離。
「完成二車線」の設計ですが、石巻市内の桃生までは四車線ですし、二車線区間も「暫定2車線」部分と違って中央分離帯が存在し、道幅は広くカーブは緩やかで、すこぶる走りやすそう。

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縮小社会で箱モノが作りにくい時代になりましたが、これに関してはインフラ整備の偉大さを感じた次第。

(捕捉)

三陸自動車道は仙台東部道路北端の仙台港北ICから八戸ジャンクションに至る、実に359㎞の及ぶ「復興道路」。まさに震災復興プロジェクトの目玉の一つで、この長距離をわずか8年で全通させるという意欲的なもの。通常こうした道路は事業開始から開通まで15年ほどかかるそうで、三陸沿岸部のいたるところに恐ろしい勢いで工事が進行しており、国の本気を感じます。これが矢本以北すべて無料で通行できるとは・・・。

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(国土交通省HPよりキャプチャ)

つーか日本、本気になるとここまでやれるのか。やっぱり土木国家だぜ・・・、やばいな、日本・・・。

もともと計画路線であったとはいえ、計画だけあって遅々として進まない様子から、震災前は自分が生きている間に完成することはないだろうと思っておりましたが、実際にもりもり開通していく様子を見ると、まさに巨大国家プロジェクトであることを肌身で感じます。この早さの秘密が「完成二車線」というハード上の決定と「事業促進PPP(官民連携)」というソフト面での大胆な手法

「完成二車線」というのは、田舎の高速道路でありがちな、いつ4車線になるのか全く期待できない作りかけの対面通行ではなく、最初から片側1車線で安全かつ高速に走行できるように設計されたもの。4車線で作るよりも費用は低減できますし、中央にポールが立っているだけで狭い走行幅の「暫定2車線」より恐怖感もなく、かなり運転もしやすく速度も維持しやすいです。高速道路ではないけど快速道路というか?これからの少子高齢化などを考えると、三陸沿線全部を4車線化することはオーバースペックもいいところなので、実に現実的です。

もう一つの「事業促進PPP」は、これまで発注者である国が行ってきた事業進捗管理や地元への説明も民間にアウトソースするという裏技。この仕組みはかなり強力で、国交省の人的資源だけではとても350㎞にもわたる距離を同時に着工・管理することなど不可能。これにより建築コンサルなどへの支払いは増えますが、工期を半減できるのでトータルでは安くなっているはずです。

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(国土交通省HPよりキャプチャ)

この少子高齢化の縮小時代というご時世、どうしても巨大公共事業はネガティブに見られがちだったり、実際無駄なオーバースペック物だったり、ダラダラと長時間かかるものがあったりするのですが、今回の「復興道路」に関しては実に大胆かつ素早く精密身の丈に合った優等生的な事業に感じられ、今後のこの国のありようと未来像を予感できます。

東日本大震災の復興は、決して東北だけではなく、この国の「課題の先端」を解決するための巨大な実験場なのだと、改めて感じた次第。

三陸自動車道が全通したら、気仙沼の朝ごはんではなく、八戸の岸壁朝市を見に行くのが夢だ・・・。

5時間ぐらいかかるけど。

今年は誰にも芋煮会に誘われず、また業務が押していて会社でも芋煮会を開けず、「2018年は芋煮会なしか?」と覚悟していたのですが、何を考えたのか(今となっては謎ですが)「一人芋煮会」を思い立ち、Facebook上に公開イベントを生成

> 【Facebookイベント告知】

> イベント日時:2018年11月10日(土) 1100-1400

> 一人で芋煮会しませんか
> 東北地方の秋の風物詩、芋煮会。その起源は、遠く旧石器時代にまで遡り、長町の地底の森ミュージアムでは人類最古の芋煮会の痕跡を見ることができます。

> 神は言われました
> この地域の神聖な儀式として、厳かに挙行される芋煮会。しかし、その年参加できなかったあなた方には、恐ろしい災厄が降りかかると、諸世紀に記述されています。

> 今年芋煮会に参加できなかった非リア充のあなた。
> 大丈夫。今からでも間に合います。
> 一人芋煮会を奥新川でするのです。

> 住む人もなく、ついに仙山線の停車も半減して上下合わせて20本しか停車しなくなり、廃屋広がり熊が支配> する理想的なディストピアとなった、私たちの「奥新川」。
> あなたの冒険心を盛り上げる、ちょっとキケンな「奥新川」。
> キャンプ場は閉鎖され、わき水「長命水」も今やほとんど枯れぬ。安全な水の確保も困難ですので、装備万全でご来場のうえ安全地帯を確保し、一人で勝手に芋煮会して下さい

そして芋煮会当日、電車に乗り遅れてしまい、やむなく次の便で作並駅まで行き、そこから5㎞ほど歩いて奥新川へ。

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途中、かなりの絶景ポイントで壮大な景色を見られたので、それはそれで良かったのですが、それはさておき、独り芋煮会はいろいろ予想通り非効率ながら、いろいろ芋煮会の進化の予感があったのでした。

2018年11月10日 ·
【独り芋煮会】
奥新川でおそらく仙台史上初となる「独り芋煮会」を決行。
略して「おひとりさま芋煮会」(字数増えた)。

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芋煮3杯と焼肉で、材料費3500円
食材、大いに余る

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一見大自然の中で風雅に見えますが、芋煮作りながらバーベキューの火を調整しつつ肉を焼く。実に忙しなく、心休まる時間がない。

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結論: ひとり芋煮は効率が悪い

そんな中、独りで準備していると「たまたま」夫婦芋煮会をしに来たHirotoshi Takeda & 武田冴子 夫妻と「偶然」奥新川の長命水で邂逅
二人で「夫婦芋煮会」、とは。

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かつて弊社の芋煮会はここ奥新川で行い、それが困難となり昨年は2年ぶりに交通至便な河原町で実施。
しかし今年は皆が忙しく、リーダーシップをとる人間もなく、かといって「やりたいという」人間もなく、最初から「今年は芋煮会はできないですね」と言われる始末。やりたい人間がいなければ、私が無理にやるとも言えず。

そこで今回、実験的に「おひとり様芋煮会」を企画。

芋煮会は、正直仙台では廃れ始めていると思う。
芋煮会の実施は、なかなか手間がかかります。このご時世、会社やご町内で芋煮会、という雰囲気時代でもなかろう。
それを残念に思うのは単なるノスタルジーに過ぎぬ。

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一方で、何かのコミュニティの維持とか、そういう難しいこと抜きに、芋煮会はもっと自由な可能性があるのではないか?
そう思って「独りでできるか?」を実験したわけで、隣でやっていた「夫婦芋煮会」を含め、色々知見が得られましたぞ。

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食材が余り、高上がりになることも全て想定済み。
芋煮とバーベキューを一人でやるのは忙しないのも想定済み。
所詮仙台の「都市型芋煮会」など、せいぜい戦後の文化に過ぎぬ。となると、芋煮会にもイノベーションはあり得る。
近いうち、所轄に提案してみよう。

案外センダイ人は気付いていないのですが、宮城県は松島基地のブルーインパルスはあるし、現存する日本最古のパラグライダースクールがあるし、鳥人間コンテストで有名な東北大学ウィンドノーツがあるし、日本最大規模のラジコン飛行機の飛行場があるし、スカイスポーツが盛んな地域。

そうした「知られざる大空の帝国・みやぎ」(また「知られざる」系かい)でありますが、この「大崎バルーンフェスティバル」は松島基地の航空祭と並ぶ宮城を代表する「空の祭典」

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ところが、気球自体が天候に左右されやすく、にもかかわらず奥羽山脈からの吹きおろしがある初冬に開催して強風で飛ばないことも多い上に、微妙に仙台から離れた場所で汽車は1時間に1本というへき地げふげふで開催するなど、難易度高し

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そのため、その規模と内容のわりに、やっているのは知っているけど見たことがない県民が多数という始末。今回、思い立ちて試みに見に行ったところ、もっと早く見ておくべきだったと大いに後悔したのでした。

2018年11月25日 · 宮城県 大崎市 ·
【バルーンフェスタ】
岩出山の「大崎バルーンフェスティバル」に潜入するなど。その巨大な姿はもちろん、割と観客席のすぐ近くまで接近してくるときもあり、思った以上にど迫力

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一方、音もなく物体が浮き、そして時々ガスの「ゴーッ」という噴射音が朝空に響く様は摩訶不思議。まさに「浮遊」するといつ言葉が適切。飛行機の方が合理的に空を飛んでいる感がある。

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「高度に発達した科学は魔法と区別がつかない」とは言いますが、人類最初の飛行物体がこれほど不思議な乗り物だった訳で、昔の人々が魔法と見間違うのも無理はない

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自然と対峙する「超アナログ技術」の様相で、ヨットの操船に感覚は近いのかもしれない。子供の頃に見れば、運動系かつ理系な男の子だったら、割と世界観変わるかもしれない。

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これ、毎年「行ってみるかなー」程度の軽い気持ちでしたが、今まで行っていなかったことを大変後悔
1人で行ったのも大変後悔。

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情操教育のため、来年は1人ではなく、ちゃんと子供を連れて行こう。

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おっとその前にヨメ探しがでしたナ。
HAHAHA!

「六次産業化」というナゾの概念と思われたものも、ここ数年でここまでコトバが浸透するとは意外でしたが、以前のように一次産業の方が無理して加工工場を持ってしまったり飲食店をオープンしてしまったりする垂直統合モデルの例はだいぶ鳴りを潜め、最近は一次・二次・三次の各事業者間連携が主戦場になっている感。

それもそのはず。二次産業だってその分野のプロフェッショナルが専任でやっていたり、飲食店だってプロの仕事だ。自らの高い意志と詳細がある場合を除き、一般的な一次産業の方々に安易に加工業や飲食業を勧めるのはやめて差し上げなさい

そんな中、「知られざるフルーツ帝国、みやぎ」の六次産業化のエコシステムの一部になりうる、注目の商品が誕生したですよ。

2018年12月11日

【宮城のフルーツベニエ、デビュー】
Cafe nijineco ハンドメイドドーナツカフェ さんの新商品、本日新発売。その新作発表会の運営に携わるなど。
本日のテレビ放送で知った方もいるのでは。

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「ベニエ」は単にフランス語で「揚げた生地」を意味し、ドーナツの上位概念ともいえましょう。

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それを「ドーナツ屋」であるnijineco さんが作っているところがミソ。しかも地元の農業生産者さんとコラボしている商品で、これがかなりの絶品。

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途中、試作はラボタイプ、テストタイプ、プロトタイプ、モデルタイプの四段階を意識して、実に6回の試作ミーティングが実施されました(もちろん、nijineco 内部的な試作(ラボタイプ)は、無数に違いない)。

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冷凍保存商材で、しかも「ベニエ」という聞きなれないネームと、一見するとBtoBには向かないように見えますが、ハイクオリティな専門特化型小規模事業者だからこそ、それはそれで1つのSTP(特にポジショニング)があり得るだろうというマーケティング判断。実際には流通させるため、かなり精密なプライシングもしとります。
通常量販品ではあり得ない量で、豊富にフルーツを使うにあたり、「フローズンドーナツ」ではなく、未だ知られざる上位概念「ベニエ」であったことが重要な戦略判断。

まあまずは皆、南仙台の東中田のお店に買いに行くべし!

(捕捉)

宮城県と言ったら、四の五の言わず米ッ、米ッ、米ッ、※ッ

という感じで稲作への偏重のイメージがあり、まあその通りなのですが、生産量だけでみるとリンゴ:全国9位、イチゴ:全国10位、ブルーベリー:15位、日本ナシ:17位と、フルーツもそこそこ生産されています。うまいことブランディングをじっくりとやれば、十分戦えそうな気もします。(というか、周辺の福島山形青森が凄すぎるんじゃい!)

そうした「知られざるフルーツ王国・宮城」の農家さんたちと連携した、この「フルーツベニエ」。

最初に補足コメントした通り、近年「六次産業化」が言われるも、1次産業の皆さんが加工業に進出したり飲食店を始めたりという無謀げふげふ、難しい案件は少なくなり、今や各次元での事業者同士の連携が主流になりつつあるというのが印象です。1次産業従事者がプロであるのと同様、2次産業もプロの仕事だし3次産業もプロの仕事なので、よっぽど豊かで余力のある一次産業事業者はともかく、ごく客観的に記述すると「何かしら困っている事業者が思い付きで他の業界に手を出す」というムリゲーというか死亡フラグ。ほら、こう書くと危なそうでしょ?

今回の「宮城のフルーツベニエ」は、まったく果物のイメージがない宮城においてあえてフルーツにフォーカスし、しかも「フルーツドーナツ」というドーナツセグメントではなくあえて「ベニエ」といういまだに一般的ではないお菓子カテゴリに挑戦したのは、徹底的に差別化を図り、以前から存在するものの組み合わせにもかかわらず「新規性」をとことん追求し、宮城のフルーツ業界とドーナツ業界で台風の目になるため。「街のドーナツ屋さん」が「BtoBを通して売上の上乗せ」をじっくりと商品を育てて行う。これが中規模以上の「食品加工メーカー」だったら、生産量が多くなくまだメジャーになり切れていない素材を使い、わざわざ誰も知らない「ベニエ」なる流通させにくいネーミングで攻めることは、マーケティング上できますまい。

小規模事業者」であるからこそ、自分のお店を持っているからこそ時間をかけて育てることができるからこその、中規模事業者以上が真似できない新たなるゲリラ戦術的という側面もあり、一つのモデルケースとして長い時間をかけてサポートしていきたいと思っております。

仙台最凶リア充観察者として知られるカサマ。冬のイルミネーションのリア充撮影はお手の物で、かつて光のページェントのコンクールで入選して1年分のジュースをもらって正直困ったほどの実力派。

しかし、東北は仙台以外に「リア充スポット」としてのイルミネーションエリアが少ないよなぁと思っていた矢先、驚くべき伏兵を発見してしまったですよ。

2018年12月22日 宮城県柴田郡

【発展途上を愉しむ】
モニターツアーで移動しつつも、大河原さくらイルミネーションもしっかりFacebook上にスポット新規登録という、高速のシゴトぶり。
自画自賛

それはともかく、去年から始まった大河原町のイルミネーション。

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今年は4万個の電球で、徐々に毎年増やす構想。

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桜の片側だけに電球が付いているのは、ある意味で今しか見られない光景。

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ちょっと寂しいかな?と思ってふと振り返ると、後背の蔵王と冬至の赤い夕焼けで、壮大なイルミネーション風景が。

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ああ、これは他では見られないな。

何もかもが縮小していくこのご時世。

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そんな中で、これから何年も続く、何年も成長する、その貴重な時間風景を毎年楽しもう。

2018年12月22日 宮城県柴田郡

【発展途上に驚く】
大河原町の桜イルミネーションからハシゴして、今度は「一目千本桜」のもう1つの一角である船岡城址公園に潜入するなど。

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驚いたのが、知らないうちに電飾エリアが恐ろしく拡大し、かなりのボリュームの光の量になっていたこと。
それもそのはず。
当初震災後に5万個の電球から始まったこのイルミネーションも、今や22万個にまで8年で成長している。

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「仙台光のページェント」の1/3の規模にまでなっていると聞けば、その意外な実力が想像できるかもしれない。
観光客も多く、スロープカーは15分待ち。多様な展示があるので、見応え十分。

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首都圏でいうと、立川の昭和記念公園のイルミネーションのような多様さと意外さがあるが、町民が空き缶ペットボトルを駆使した手作り感もあってそれが良く、行くと普通に1時間以上は鑑賞できて満足感が高い。

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外国人モニターツアーの参加者からは、「ただ木が同じように光っている仙台の光のページェントより楽しい」、との視点の意見もあり。
今後も毎年少しずつ規模を拡大する構想らしく、ここ、東北を代表する冬のイルミネーションスポットになるやもしれぬ。

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かつて学生のころ、ちょっと懇ろになった女性を立川の昭和公園イルミネーションデートの誘ったところ、「寒いからいいです」ロジカルにお断りされたやけくそ本気モードで独りで撮影に行ったところ、殊の外撮影が面白すぎて時間を忘れて撮影に没頭してしまい、「いやぁ、独りで来てよかったなぁ」と本気で思い、「イルミネーションをアベックで来るなんざ、シロウトの所業。プロは一人で見に行く」という、謎のプロフェッショナル意識発揮するようになって今に至っているカサマ。

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それはともかく、わずか数年前まで光の量も観光客も少なく、正直「なんだか寂しいイルミネーションだなぁ」と思っていた「しばたファンタジーイルミネーション」。

ところが今回、某モニターツアーのアテンドで訪れたところ、全く別の世界が広がっており、観光客あふれる船岡城址公園を見て驚愕したですよ。電球の数はいつの間にか4倍の20万個を超え、宮城県内では第2位、東北全体で見てもいつの間にか(同数)4位にまで成長しておる。

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必ずしも電球の数がイルミネーションのすべてではないとはいえ、船岡城址公園の山頂とスロープカーの沿線に集中的に電球を配置しているため、他の同数のイルミネーションよりずいぶんと豪華に見える。特に山頂から広がる夜景も相まって、リア充度抜群。変な話、光のページェントよりも時間をかけて見どころを作りやすい。

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ところが、Web上ではほとんど情報がなく、例えばWalker+のイルミネーション記事にはランキングどころかそもそも名前が載っていないのです。これはまさに「知られざる実力派」というやつです。

一方で、事実上今年から始まった「おおがわら桜イルミネーション」。

これも数年かけて成長させる予定とのことで、既に船岡城址公園山頂からの見たその様子は、あたかも春の桜の季節の桜のライトアップのように、ずいぶんと輝いて見えます。

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現在は別々の名前とイベントとして行われている両イルミネーションですが、船岡駅前の5万球と大河原駅前の「おばんなりスター」、「おおがわら桜イルミネーション」、そして「しばたファンタジーイルミネーション」、この4つを合わせると十和田のイルミネーションを越えて既に東北3位の規模になるわけで、春に「白石川堤一目千本桜」という共通ブランドを結成したのに続き、いっそのこと「冬の一目千本桜」のコンセプトとして訴求すれば、そろそろ光のページェントに飽き気味なアベック・センダイ人たちを呼べるのではないか?と、畏れながら仙台最凶のイルミネーション・リア充ハンターとして意見具申するであります。

とりあえずWalker+に広告打った方が良いかも・・・。

年末も近くなると珍妙なニュースが出てくるわけですが、ここ仙台でも全国ニュースがあったですよ。

====ここから引用====

裸の40代男性、コインロッカー上段の中で体育座り 低体温症、周辺には衣服散乱 JR仙台駅

河北新報2018年11月19日版

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201811/20181119_13041.html?fbclid=IwAR3aRllZV5yKLpuagdw0We5OiMZpqSMnSghZT-NNHLaUn3usK5xpudkybU0

19日午前9時半ごろ、JR仙台駅で「裸の男性がコインロッカーに入っている」と駅員が仙台中央署仙台駅交番に届けた。交番所員が駆けつけると、駅1階のタクシープール近くにある上下2段のコインロッカーの上段で、全裸の男性が背中を外側に向け、体育座りしているのが見つかった。
 同署によると、男性は市内の40代とみられ、ロッカー周辺には衣服が落ちていた。低体温症の症状が見られたため、市内の病院に搬送された。同署が詳しい事情を調べている。

====引用終わり====

2018年11月21日投稿

2018年も秋深いある日、それは起こった。
「最近変な事件が多いね。」
【駅のコインロッカーに裸の男が体育座り】。"秋の珍事"として、この日僕らの周りではその話題で持ちきりだった。
ただそれもその日だけのことで、翌日にはみんな忘れてしまった「小さな事件」。そう、この時は「それ」が始まりだとは知らないで。


▼▼▼


「そこの人!早くロッカーから出なさい!
月曜の朝の通勤時間も終わったころ、それでも人通りの多い仙台駅で警察官の大声が響き、突然あたりは騒然となった。
「こ、こいつどこから出て来たんだ・・・?」
ヨシトモ警部は前代未聞の珍事に戸惑いながらも、的確に若い部下を指揮しなければならない。警官奉職より18年。こんな事件は初めてだ。
「おい、確保!確保!
まずいな、やじ馬が集まってくる。

「ま、まて・・・、ここは【千代】駅?今日は、今日は何日だ・・・?」
「ああ?11月19日だよ。」
酔っぱらって日付も不覚か。ヨシトモは週初めの朝から憂鬱な気分になった。
「ちがう!そうじゃない、何年の、西暦何年の、【照和】何年!」
「昭和?何言ってんだべ。今は平成30年!来年元号変わっぞ!西暦2018年!」
若い部下がいらいらしながら答える。
「ヘイセイ?2018年?なんてこった・・・」
「おい待て、動くな!」
突然男はロッカーの前からペデストリアンデッキの上に走り出す。とっさのことでやじ馬も驚いて道を開ける。【男】はSS30に目線を移すと、驚愕のまなざしで呆然とそこに立ち尽くすのだった。

「なんてこった・・・。なんで【エスエス31】の上に『パラボラアンテナ』がない・・・?」
「ああ?震災の時に折れて、落っこちまったっちゃ?」
「震災?」
「7年前あったべ!覚えてねーだか!?1万人も死んだんだぞ!10mを越える津波が来て!隣の県じゃ原発も爆発するし。」
「1万人だと・・・?津波が10m?原発って『プロメテウス』のことか?爆発?そんな漫画みたいな・・・そんな巨大災害が現代科学が発達した21世紀にあるなんて、いったい・・・この『世界線』は・・・」
「いいがらいいがら、交番さ行くぞ・・・って、おい、まて!」

男は再び走り出し、仙台駅の屋上で追いついた警官たちに、今度は絶望のまなざしで叫ぶのだった。
「なんで、なんで大年寺山に電波塔が3つもあるんだ!」
「知らね!昔からあんだからしょうがねーっちゃ。」
「だいたいあの【那嘉邪馬】の丘にある白い巨大な観音像は何だ!」
「あれだって知らねーよ。バブルの遺産だべ。」
「バブル?【バブイルの塔】のこと・・・なのか?」
「ああ、バブルの塔っていう人もいんな。」
「お、お前たちおかしいと思わないのか?元号をわざわざ変える意味は。なんで大年寺山の上に、『同じような鉄塔』が3本もあるんだ!3本もある理由はなんだ?あんな巨大な観音像が立っているのが変だと思わないのか!!!」

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そういわれてみると確かに変だな・・・」
警官たちは顔を見合わせる。
そう言われてみれば確かに変だ。
リアクターが爆発するとか!10mなんて高い波が来るとか!1万人が死ぬとか!そんな荒唐無稽なことが。第一、【エスエス31】のパラボラアンテナがなければどうやって月基地に」

「ようこそ、【仙台】に・・・!」
警官たちの輪の外から、突然響く声。優雅にその男はコーラを飲みながら近づいて行った。
「久しぶりですね。」
「く、【黒い水】・・・。お、お前は・・・、カサマ・・・、なぜ生きている・・・?」
その【カサマ】と言われた男は、にっこりと笑顔で、だが冷たい眼差しで彼を見るのでした。
ひどく失望した表情でその彼はカサマを

捕捉)

とある文章作成の締め切りに追われて徹夜続きの中、どうしても「文章の神様」が降りてこず、こんな無駄な小説(?)を書いてうっ憤を晴らすある日。筆が止まったから違う文章を書く・・・!そう、私の大量のFacebook投稿の中から、あれらの報告書や申請書や執筆コラムが生まれているのだ・・・!

・・・いや、もうこのやり方、限界だな・・・

でも書いていて、よく考えると自分たちは変な世界にいるのかも?と思ったり。

夢ニ楽土、求メタリ。