今後開催するツアーの準備で、陸前高田を訪問してきました。陸前高田にできた震災伝承館は、日本全体にかかる地震の歴史や、岩手全体の被災状況、当時「櫛の歯作戦」といわれた道路復旧の話題など、多彩な展示内容で非常に勉強になりました。公園として整備された周辺からは美しい海の風景とともに、奇跡の一本松の姿が。ゆっくりと時間をとって、皆さんをご案内したいところです。

　そして、陸前高田には新しい施設もできています。以前、お客様と一緒にいったアバッセやまちなかの商店街もにぎわっていましたが、昨年12月にできたCAMOCYもにぎわっていました。

　発酵がテーマの施設、八木澤商店さんの味噌醤油を販売している店舗のほか、八木澤さんの味が楽しめる食堂、焼きたてを提供するパンやさん、手作りチョコレートのお店、クラフトビールのお店などが入居しています。

　八木澤商店の河野会長に遭遇。次に陸前高田にくるときには、また会長のギターと歌声を聴きたいものです。

　久しぶりに南三陸町をめぐってきました。案内役のCちゃんがスケジュールを組んでくれた中に、YES工房さんが入っていました。7～8年くらい前に、「ちっちゃいビジネス開業応援塾」の先輩起業家ツアーでYES工房（復興タコの会が運営）さんを訪問したときには、「復興タコ」の「オクトパスくん」の文鎮（←だと私は思っていますが）がとても人気で工房の中はオクトパスくんの赤色がまぶしかったです。

　今回、久しぶりに工房に伺い、会長の大森さんからお話をお聞きしましたが、事業の柱がしっかりと決まってきていて、なんとすばらしい飛躍と感動しました。東日本大震災後に被災地で起業した人はたくさんいらっしゃるし、震災後に限らずどんな事業でも継続していくのは大変なことです。YES工房さんでは、主力商品のオクトパスくんを単なる復興グッズではなくきちんとキャラクター商品化してきていること、地域の伝統である養蚕を伝えていくための繭細工に力を入れていること、地域の木材や林業のことをもっと知って活用していただくための「木活（もくかつ）」をしていること、を柱にしつつ、これらを続けていくことで地域の雇用を生み出しています。

楽天カラーのオクトパスくんとアマビエちゃん。

繭細工のアマビエちゃん、かわいい・・

組み立て式のバンガロー　実践経験者が組み立てると2人で30分くらいでできちゃうそうです。

　東日本大震災から10年、きちんとふりかえって、どんな人たちが活躍して地域を元気にしてきたのか、自分も理解して広く伝えていきたいと思った次第です。