食材における「かんぴょう」の立ち位置は、巻きずしの具やロールキャベツを括る役割くらいで、なんとなくあまり光が当たっていないような気がします。栃木県出身に私としては、過日、石巻駅近くの「大もりや」さんでおいしいかんぴょう巻を食べたことから、もっと食べ方をPRすべきではないかと思った次第です。
かんぴょうは、大きく育った夕顔の実を、外側の皮を一皮むいた後に、回転させながら紐状に削っていきます。長い長い1本の紐をつくるようにして削ったら、天日で干します。我が家では、洗濯物のとなりに、かんぴょうが並んで干されていました。なつかしい。
かんぴょうは、巻きずし以外にも食べ方がいろいろありますが、簡単でおすすめできるものを記載いたします。
【かんぴょうのお吸い物】お吸い物の具に、2センチくらいにカットしたかんぴょうを使います。味を調えて、最後に溶き卵をいれて卵とじにするのが、私のお気に入り。
【かんぴょうのサラダ】もどしたかんぴょうを2センチくらいにカットして、ハムとかきゅうりと一緒にマヨネーズで和えます。からしマヨネーズをつかってゴマともみのりとかをトッピングしてみて。輪切りのちくわも一緒にいれるとボリューミーです。
栃木出身です、というと、最近は「宇都宮の餃子」「栃木のいちご」などメジャーなものがでてきますが、かんぴょうにもぜひ、メジャーになってほしいと思う、イナバなのでした。