久しぶりのアップです。
多くの人が今回の地震の際に電話やメールが繋がらない、ネットが使えない、という経験をしたと思います。電気が無ければテレビも見れないし、ラジオも聴けません。私も東京駅で地震に遭ってしまい、11日の夜にたまたま入った神田の中華料理店で、例の津波の映像を見ました。相当やばいことになっている、会社も津波に呑まれたのでは?と焦りましたが、どうにもならず、日曜日に仙台に戻ってようやく状況を確認することができました。仙台はずっと停電だったため、私が戻った日まで、家族は津波でそんなに被害が出ていたことが分かっていませんでした。
被災地の避難所では情報伝達で活躍したのは新聞でした。新聞社も当然被災し、設備が稼動しない状態でしたが、他地域で印刷して現地まで運んでいたのでした。新聞社の使命として、1日たりとも止めない姿勢は、この未曾有の状況下で見事だったと思います。
避難所では安否確認も含め、紙に情報を記述し、掲示することによって伝達するという最もベーシックな手段が機能したと言えます。広義に捉えれば、これもペーパーメディアです。当社もニューズレターとして災害ボランティアや被災地に情報を届ける役割を担ってきました(写真)。
私が印刷業だから言うのではないですが、ネットだけに頼るインフラは脆弱だと改めて思い知らされました。そして今回の震災で、改めてペーパーメディアの持つ価値も再認識することができました。