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建築と風景

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自然乾燥米「ほんにょ」

■自然乾燥米

 食欲の秋、果物や野菜、魚介類と秋の味覚を堪能する季節ですが農家にっとっても米の収穫時期です。最近はコンバインとかの機械化が進み、田んぼには刈り取った稲が乾されている光景はほとんど見られませんが、まだ自然乾燥で生産されているところがあります。

161010稲刈り.jpg宮城県栗原市にある私の実家は写真の通り、稲杭(いなぐい)に刈り取った稲を掛けて自然乾燥で「ひとめぼれ」を生産しています。まわりの田んぼのほとんどはコンバインで刈り取り、乾燥機で強制的に乾燥させています。稲杭に稲束を掛けてあるもの(写真)を「ほんにょ」と呼びます。最近、栗原市のマスッコトキャラクター「ねじりほんにょ」が活躍していますが、これは秋の田園地帯に残したい風景のひとつです。この「ねじりほんにょ」は栗原市の栗駒、一迫、金成地区の一部で見ることができるようです。写真は単なる我が家の「ほんにょ」です。この方法だと最初に稲穂側を外側にして乾燥させまますが、稲の根元の方を乾燥させるためには、穂と根元を反対に掛けなおす必要があります。この作業を「とっけす」と呼んでいます。これに比べ「ねじりほんにょ」は穂先をねじって掛けていきますので、風通しがよく「とっけす」の作業が必要ありません。岩手県南の方にいくとまた稲の乾燥の方法が違ってきます。稲杭を横にくみ、稲を横一列に直接掛けて乾燥させる方法が見られますが、なんと呼ぶかは私には不明です。

 地球温暖化防止、省エネのためには、乾燥機械を使用せず太陽の陽で自然乾燥させるのが一番ですが、手間暇がかかります。同じ田んぼで生産された稲で自然乾燥米と乾燥機米を食べ比べたことがないので何とも言えませんが、自然乾燥米はおいしいと周囲の人は言っていますので、間違いはないでしょう。

※写真は「ほんにょ」。興味のある方は「ねじりほんにょ」で検索してみてください。

この記事を書いた人

高橋 宏一

高橋 宏一(株式会社アサヒ建築設計事務所)

施設計画担当。
建築士として新築からコンバージョン・リフォームまで建物に関する専門知識を兼ね備えたベガサポ。

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