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応急危険度判定

■応急危険度判定

 応急危険度判定は、地震により多くの建築物が被災した場合、余震等による建築物の倒壊、部材等の落下物等から生ずる二次災害を防止し、住民の安全の確保を図ることを目的にしています。建築士などが応急危険度判定技術者講習を受講し、ボランティアとして判定を行う意思のある者に宮城県の場合は「宮城県被災建築物応急危険度判定士登録書」が交付されます。

 応急危険度判定は、被災市町村の災害対策本部から指示された区域内の建築物について、2人1組のチームで実施します。判定に要する時間は木造で10~15分、鉄骨造・鉄筋コンクリート造で20~30分程度となります。調査判定は3段階で「危険」:赤、「要注意」:黄、「調査済」:緑、それぞれ赤・黄・緑の判定ステッカーが見やすい位置に貼られ、建築物の利用者だけでなく、付近を通行する第三者へも注意を促します。

危 険:損傷が著しく倒壊などの危険性が高い場合。使用及び立ち入りは危険です。

要注意:損傷は認められますが、注記事項に留意することにより立ち入りが可能です。

調査済:損傷が少ない場合。但し応急的な調査であること、余震などで被害が進み、判定が変     更される場合がありますので、十分注意する必要があります。

 応急危険度判定はあくまでも応急的に判定するものであり、「り災証明」のための調査、「地震保険」のための調査とは違うものですのでご注意下さい。160508_1516101.jpg

 今回の熊本地震で被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復興をお祈り致します。    

※写真は宮城県涌谷町 石仏広場の八重桜(2016.5.8撮影)

この記事を書いた人

高橋 宏一

高橋 宏一(株式会社アサヒ建築設計事務所)

施設計画担当。
建築士として新築からコンバージョン・リフォームまで建物に関する専門知識を兼ね備えたベガサポ。

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