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四方山雑記帳

東北・宮城・仙台マーケットの小ネタ小ばなし

2017年2月のアーカイブ

太古の木が流した樹液の涙が、琥珀。
涙を流した原木は、数千万年を経て埋もれ木となり黒玉=ジェットとなります。
この両方が産出する場所は希で、さらには標本ではなく商用として埋蔵量が
ある場所は極めて少ないのです。

ジェットは、"琥珀のモトの木"であり、その深い色合いからブラックアンバーとも
言われますが、古代ユーロ圏では既に生命や魔除けの象徴として装飾具が
作られるなど、長い歴史があります。

中でも19世紀・英国ヴィクトリア女王が夫君アルバート公の喪に服し、20年
に渡り黒いドレスとジェットを身に着けたことから、モーニングジュエリーとして広
まりました。弔事の正装は、元々はブラックパールではなくジェットだったのです。
しかし、真珠のように造り出すことが出来ない天然鉱物のジェットは数に限り
があるため、今では一部のステータスとなっています。

さて、震災で海を損ない、昨年は激しい豪雨で町が大被害を受けた久慈。
何と、土砂が流れた琥珀の鉱脈から、国産ジェットが発見されたのです。
8500万年という悠久を超えてもともと一つの木から分かれた琥珀とジェットが
出逢い、これを久慈琥珀だけが持つリファインド技術で再び一つに融合する
"マリアージュ素材"の開発に成功。

この素材から創られたブレスレットが、"AmberとJetの物語"をコンセプトに新
ブランド「Amjelogue3.11」としてデビューします。

もうすぐ7年目を迎える3月11日。
過去を振り返るのではなく・前に進むメモリアルジュエリーとして、またひとつ
新しい東北の付加価値が生まれることに拍手です。

※久慈の森が恵む奇跡の復活。琥珀とジェットが再び一つにマリアージュします。

DSC_5866.jpg

ぶりしゃぶより、焼きとり。
うどんより、立ちそば。
富山出張の味は総曲輪に至らず駅前で完結、締めのバー探しです。

メイン通りながら雑居2階の分かりづらい一角にカーヴを構えて7年。
内外の意欲的なサケ・ワイン・ショーチューをバックバーに立つ彼は
オーナーマスターですが、スタッフのような初々しさ。

ちょっと寒いから、あったかいアテ頼もうかな。
いまポテトをココットして附出しご用意します。

それはナイス。ちょうど黒板のポテトグラタン気になってたよ。
お飲み物はいかがしましょう。

シャルドネあれば何でも。
それならこちらでいかがですか?

毎度うわ顎ヤケドしながらも熱いものは熱くいただき、これに少し
キンと冷えた白ワインは間違いありません。
氷見・セイズファームのオジコ・シャルドネが、シンプルに塩味利か
せたポテトにモノすごく合います。

オジコってフランス語じゃないよね、地名?
富山で弟のことです。長男以外の男のことをオジコっていいます。

それなら、このワインの兄は?
ございます。セイズファーム・シャルドネですが、売り切れです。

なるほど、グッドなセカンドワインネームだね。
いえいえセカンドではなく、兄は少し複雑・オジコはフレッシュで、
タイプの違いです。
全て大外れの先入観が、知らぬ愉しの酒問答。

ところで、KIKIはクロネコ?
なぜか皆さんそう聞かれますが、苗字が林なのでキキにしました。

完敗の夜、キトキトだけでない富山の魅力発見です。

※いい街には必ずいいバーがある法則。CAVE DE KIKI | VIN&SAKE |

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この記事を書いた人

大志田 典明

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